小学生にはルートの概念がないために、こうした問題を解くためには、特別な工夫が必要になってきます。
円の面積を求める時に、半径がルートになってしまい、小学生には半径を求めることができないことがあります。その場合でも、図形的な工夫で、半径×半径を求めることができます。
この際、正方形の面積は対角線×対角線÷2であるという知識が前提になります。
この考え方は受験でも頻出です。少しややこしいですが、5年生のうちに絶対に理解しておいてください。
【パターン①】下の図では正方形の中に円がぴったりとおさまっています。正方形の対角線の長さは16cmです。円の面積を求めなさい。100.48
【パターン②】下の図において、正方形の左上の頂点を中心とするおうぎ形の半径は8cm、右下の頂点を中心とするおうぎ形の半径は10cmです。2つのおうぎ形はぴったり接しています。灰色の部分の面積を求めなさい。33.26
【パターン③】下の図で、大きい正方形の中に小さい正方形があります。また小さい正方形の中には円がぴったりと入っています。小さい正方形の4つの頂点は、大きい正方形の各辺の真ん中の点です。大きい正方形の1辺の長さは20cmです。円の面積を求めなさい。157
【パターン④】左の図で、四角形ABCDは1辺12cmの正方形で、点Oは正方形ABCDの対角線の交点です。点Bを中心とするおうぎ形はBOを半径としています。点Oを中心とするおうぎ形の半径は6cmです。灰色の部分の面積を求めなさい。59.22
① 100.48㎠
② 33.26㎠
③ 157㎠
④59.22㎠
簡単な解説を付けました。