教材紹介『なぜ?どうして?かがくのお話 1年生』

小学1年生向け教材の紹介です。

実際に生徒の指導に使用した時の反応についてもシェアします。

 

今回の本はこちら。

『なぜ?どうして?かがくのお話 1年生』★★★★☆(評価4)

総合監修 大山光晴・学研

小学1年生向け

難易度★★☆☆☆(一般的な1年生で読めるように作られています)

 

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サブジェクトは「からだのお話」「生きもののお話」「みのまわり・たべもののお話」「ちきゅうとうちゅうのお話」に大別されています。

それ以外に「野口英世」「せかい三大ちんじゅう」「せかい一の花のにおい」「ケーキふっくら実験」「エジソン」に関するコラムがあります。

 

 

選ばれているサブジェクトは小学生にアピールするものになっていると思います。

「どうしておならはくさいの?」

「雨はどうしてふるの?」

「つめたいものをたべるとなんであたまがキーンとなるの?」

など小学生の体験に即した、素朴な疑問が並んでいる印象です。

ベストセラーである『残念な生き物辞典』などに比べれば無難なラインナップで、少し硬いかなとも感じます。

 

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今回この本を読んでもらった生徒は、少し落ち着きのない1年生の女の子で、指導中なかなか座っていられない子でした。

家で本はほとんど読まず、本に触れるのは学校で決まっている「読書タイム」くらいだそうです。

この本を落ち着いて読んでくれるか不安だったのですが、問題なく読んでくれました。

 

まずは目次のページ(上の写真)を見せて、「読みたいところを読んでいいよ」と伝えました。

もともと小さな子供に「本の最初から最後まできっちり読ませる」という大人の偏執を押し付けるのは良くないと思っていますし、このような独立したサブジェクトがある図鑑に近いものは、興味がある部分だけ読めば良いと思っています。

 

彼女のお宅では犬を飼っているので、「いぬはなぜさんぽのときにあちこちにおしっこをするの?」が気になったようです。

「じゃあ一緒に読もうか!音読していこう」と伝えたのですが、一人で黙読したいとのことだったので、僕は黙って見ていることにしました。

 

 

小学1年生で習う漢字以外はひらがなで書かれ、漢字にはふりがながふられ、音節ごとにスペースが空いています。

こうした安定感はさすが学研といった所です。

 

このサブジェクトについては4ページでした。

食い入るように、2、3分で読み切ってくれました。

 

ここで大切なのが「結局、なんで犬はおしっこかけるの?」と大人が質問し、説明してもらうことです。

生徒は読んだ内容を自分なりに噛み砕いて説明しなければなりませんが、それを「知ったかぶり」できるのが楽しいようです。

「知ったかぶり」ができて楽しいと言うのが、こうした辞典系・トリビア系の読み物の1つのポイントになると思います。

 

正直言って、異論のあることを断定的に述べていたり、科学的に怪しいような記述もあるのですが、この手の本はこうしたものだと思っています。

大切なのは「なぜ?」と感じて、その疑問に関して「とりあえずの解答」を得て、本人が納得するという体験を積み重ねることだと思っています。

知性のある大人からすればツッコミどころ満載かもしれませんが、「そうなの〜!すごいね!知らなかったよ!」と言ってあげることが大切ではないでしょうか。

 

そうした目的であれば、この本はかなりおすすめです。

学研の教材なので、親がチェックしなくても下品な記述などはありませんし、学校の勉強の進度や小学1年生の思考に合わせているなどの点で安心です。

何より、落ち着きのない僕の生徒が集中して1話分読んでくれたという実績がありますので、「こどもの食いつき」という点でもお墨付きです。

 

この教材は1年生用から6年生用まで揃っていて、それぞれの学年の続編もあるようです。

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来週もう一度、生徒にこの本から1話分読んでもらい、その反応もシェアしようと思います。

他のサブジェクトについても興味を持って読んでくれて、「続編も読みたい」「そうして分野に興味が出た」などさらにポジティブな反応が見られたら、星5にしたいと思います。

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ryuju

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