教材紹介『スクランブル英文法・語法』

今回紹介するのはこちら。

多くの高校で採用されている文法書ですね。

センター試験・英検・私大の入試問題の前半で出題される、短い文法問題に焦点を当てたものです。

 

『スクランブル英文法・語法』★★★★☆(評価4)

中尾孝司著・旺文社

高校1〜3年向け

難易度 ★★★☆☆(中程度・センターレベル・中堅私大)

 

長所

  1. 受験に必要な英文法の範囲を一通り押さえている
  2. 一気に復習するのに向いている
  3. とにかくまとまっている
  4. レイアウトがキャッチーで見やすい

 

短所

  1. 各分野の問題量が少なく、浅い
  2. 理論的に理解するよりも丸暗記になりがち
  3. 一度しっかり文法を勉強していることが前提
  4. 問題を解いている時に答えが見えてしまう(うまく隠せばよいが少し面倒)
  5. 解説が不十分(なぜその答えになるか生徒が理解できないことも)

 

[wpap service=”rakuten-ichiba” type=”detail” id=”book:18816709″ title=”スクランブル英文法・語法 4th Edition (スクランブル英文法・語法) [ 中尾 孝司 ]”]

 

 

文法を体系的・理論的に学習するためのものではなく、一通り文法を学んだ上で、知識を一気に確認するために使うものです。

例えば「to不定詞」という文法項目について、このスクランブルだけで学習するのは良策ではないでしょう。

文法の「理屈」にあたる部分は、他の参考書か学校の授業でじっくり学び、それに準拠した問題集を解いて定着させるべきです。

 

スクランブルは、語法や構文や決まり切った問題などを短い時間に詰め込むのには向いています。

センターレベルや中堅以下の私大の文法問題はこれで十分です。

英語が苦手な人がこれを丸暗記すれば、ひとまずの出発点にはなるでしょう。

 

全体としての問題数が多く、広い分野を網羅しているので、かなり英語力のある生徒でも知識の穴を見つけることが出来るはずです。(ただし各分野の問題数は少ない)

 

東大や早慶レベルを目指す人も、ひとまずこの本を完璧にしてから次の段階に進んでも良いと思います。

それだけの汎用性があります。

 

ただしあくまでもこの本は通過点であり、英語学習の基礎でも応用でも実践でもありません。

大学入試の中でも、1問1答形式の短い文法問題を解くための本です。

その特性を理解して利用することが大切です。

 

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さてスクランブルは非常に便利なので、多くの高校で採用されています。

そうした学校では、小テストや定期テストで範囲を指定してスクランブルを覚えることを生徒に課します。

そして当然、生徒は指定された部分をしっかり覚えることが成績に直結します。

 

ですが多くの生徒はコツコツ勉強することができません。

「全くやらない」あるいは「当日の朝に眺めるだけ」といった始末で定着しません。

また問題だけ順序を変えて載っている問題集があれば良いのですが、現状あまり出回っておらず非常に高価になっています。

僕の生徒も学校で何周も勉強させられたはずなのに、大学受験を目前にして覚えきれていない状態でした。

 

そこで作ったのが下のチェックリストです。

スクランブルは1365問+240問もあり、一気に解こうとするとダレてしまいますし、どこを覚えてどこを覚えていないのか曖昧になってしまいます。

チェックリストで「全部完璧に覚えるんだ!」と気持ちを鼓舞して、1週間程度で集中的に勉強することをお勧めします。

そして肝心の長文問題やリスニング問題の勉強に移行しましょう。

scramble check list 1 (1~250)をpdfで印刷する

scramble check list 2 (251~500)をpdfで印刷する

scramble check list 3 (501~750)をpdfで印刷する

scramble check list 4 (751~1000)をpdfで印刷する

scramble check list 5 (1001~1251)をpdfで印刷する

scramble check list 6 (1251~1365)をpdfで印刷する

scramble check list 7 (付録1~240)をpdfで印刷する

 

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ryuju