- SAPIXに通う女子
- 1年生から通塾
- ご両親に中学受験の経験がない
- 必要な勉強はしている
- 理解が伴っていないのでは
【Q】
はじめまして。サイトを拝読して連絡させていただきました。
小4の娘が小1からSAPIXに通っています。公文にも通っており計算は得意です。
全科目偏差値45-50あたりから抜け出せません。両親が地方出身(共に難関大卒)で、中学受験の経験がありません。いろいろと試行錯誤しながら勉強していますが、子どもの点数に繋がりません。親が子どもをうまくプロデュースしきれていないようです。
現在の勉強としては、
- 算数は基礎トレとテキストの星1と2
- 理科はテキストの確認問題とコアプラス
- 社会はコアプラスとSAPIXの白地図
- 国語は天声こども語
に取り組んでいます。また個別指導を週1回受けています。そこで疑問や不明点は都度解消するようにしています。
αクラスに上がるために、各教科あと何問かずつ正解を頂くためにどのようにしたらよいでしょうか。
【A】
4年生のお子様が偏差値45~50あたりで足踏みされてるとのことですね。各教科1,2問ずつ正解できればαクラスにいけそうですが、それがなかなか難しいですよね。
今取り組んでいらっしゃる勉強項目を拝見した所、必要なことはしっかりされていると感じました。基本的な計算力もあり、ご家庭でしっかり指導されており、個別指導で疑問点も解決されています。ご両親の学歴からいっても、お子様の素質はあると思います。
SAPIXであっても4年生の勉強はそれほど難しくなく、5年生からどんどん抽象化・難化し、覚えねばならない量も増えてきます。今これだけしっかり勉強されているにも関わらず苦戦していることを考えると、勉強法を早めに見直す必要がありそうです。
文面から伺う限りになりますが、一つ一つの内容の理解が浅いのではないでしょうか。お子様が毎週の勉強内容を終わらせるために、しっかり納得していなくても「分かった」と言ってしまい、自分でも本当に分かった気になってしまっているのではないでしょうか。小学校1年生から浜学園に通ってらっしゃるとのことですが、小さい頃から勉強している生徒の中には、勉強は「理解するもの」というより「終わらせるもの」と、良くない無意識の癖がついている子が多くいます。
テストで解けないということは分かっていないということなので、それをお子様自身が体感的に納得した上で、「ここが苦手かも」「これが分からないから教えてほしい」「この問題やり直そう」と言えるようになるとよいと思います。
また教える方も、生徒が「分かった」「覚えた」と言ったとしても、『理解しきれていない』『覚えきれていない』ことを前提に、生徒に説明してもらったり問題を解かせて確認する必要があります。この確認作業が1番時間がかかるものですので、とても大変なのですが、この一押しが足りていないのではないでしょうか。
また文面からご両親が理系で理系科目を重視されていることが伝わってきます。しかし小学生は読解力・思考力が未熟であることが多いので、そこをクリアしないとテストの問題を良く読まなかったり、普段の勉強に理解が伴わなくなり、理系科目も伸びません。
各教科について、気になることをお伝えすると
■算数→αクラスを目指すのであれば星3もやった方がよい。ただしあまりにも苦戦する、混乱するようであればやらなくてよい。αを維持するためには応用問題にも怖がらずチャレンジする気持ちが大切です。これだけで毎週30分~1時間、勉強時間が増えるので大変ですが、後々差がつきます。
■理科・社会→問題を解くだけでなく、テキスト(デイリーサピックス)の読み込みが大切。表紙・裏表紙のカラーの所を、写真・図を見ながらしっかり理解する。コラムなども読む。細かい所まで一緒に読んであげる。小さい子に絵本や図鑑を読んであげるような丁寧さが必要。
■国語→コラムを読むことは素晴らしいです。それ以外にも読書ができるとよいです。毎週のサピックスのテキスト(特に記述問題)を一緒に解き、しっかり添削する。
お電話やZOOMでお話させて頂くか、あるいは90分の無料体験授業をしていますので、一度実際に教えさせて頂くとヒントになるかと思います。ご検討ください。