- 3年生10月の入室テストに合格
- 4年生から入塾
- 1月の準備講座は必要?
- 入塾してから気を付けることは?
【Q】
3年11月の入室テスト(新4年)の結果が昨晩出ました。国語112点算数121点でした。校舎の基準点は145点でした。先生に入室テストの対策授業を頂き、家庭勉強の計画も立てて頂き、大幅に点数を伸ばすことができました。
4年2月からの入室に当たり、1月の準備講座を受講する必要はありますか?またサピックスに入室してからの注意点などありますでしょうか?
【A】
素晴らしい得点ですね。お母様がきめ細かくマネージメントされていたおかげです。入室してからもお母様がうまくプロデュース力が重要になるので、引き続き上手く導いてあげてください。
気を付けて頂きたいのは、積極的に勉強を管理されるお母様ほどお子様に厳しくなりがちで、お子様がプレッシャーを感じたり、キャパオーバーになってしまうことがあるということです。大切なのはいつも機嫌よく接してあげることです。また体調や精神状態や勉強の理解度を日々チェックして、家庭学習の量や内容を調整してあげるということです。
新4年の準備講座は必要ないと思います。受けなくても勉強内容で遅れることはないです。緊張しやすい子は、雰囲気に慣れるため、また早めに友達を作るために行っても良いかもしれません。
入塾してからは忙しい毎日になりますし、夏期講習・冬季講習・春季講習は休めません(その間に勉強内容が進んでしまうため)。つまり受験まで休みなく毎週テキストが届くことになります。2月までは最後の機会と思ってのんびり過ごされてはいかがでしょうか。
入塾してから大切なのは、SAPIXを信じてついていくことです。そして指定された宿題を『心を込めて』こなすことです。『成績が上がらない』とのご相談を受けて、僕がご家庭に伺って日々の勉強を総点検してみると、塾で言われたことをしっかりやっていないことが多いです。例えば
■国語の記述を全くやっていない(あるいはやっていても両親がしっかり採点してなおしてあげていない=やりっぱなし)
■やれば絶対できるはずの漢字や知識で得点できない
■デイリーサピックスなどの宿題をやっていない、あるいはクラス不相応の難しい問題まで手を付けるせいで簡単な問題の理解が甘くなる
■教科ごとにかける時間がアンバランス(得意教科をやらない、得意教科ばかりやる)
■塾での小テスト(デイリーチェックなど)の復習をしない
■子供が解答を見ながら宿題をやる
ほんの一例ですが、以上のように「このくらいで良いんじゃないか」とか「とりあえずやったから」という甘い気持ちになっていることに、生徒ばかりかご両親も気付いていらっしゃらない場合が多いです。
SAPIXは膨大な数の生徒を見てきて、カリキュラムと宿題を決めていますし、その成果は証明されています。先生の課した宿題を『理解を伴うように』こなしていくことです。余裕があれば他のことをやってもよいですが、基本的にSAPIXのテキストと読書だけで十分です。
宿題を丁寧にこなすというのは、時間や回数ではなく『理解が伴っている』ということなのですが、分からない問題があったときにご両親が頭ごなしに叱ったり、教えるのが面倒で「自分で調べなさい」などと言うと、解答に書いてある解法をそのまま暗記するようになります。そうなると長時間勉強していて、テキストの問題も完璧に解けるようにしているのに、マンスリーや組分けテストでは点数が取れない生徒になります。理解が伴っていないからです。ですから難しい問題は子供任せにせず、1問ずつ解決してあげることです。お母様やお父様にとっても大変な負担になるかと思いますが、一緒に考えてあげることが大切です。
実際に入塾すると、色々な悩みや問題が出てきます。都度ご相談頂ければ、より具体的にアドバイス差し上げることもできるかと思います。
【まとめ】
- 塾を信じて、塾の宿題を『心を込めてこなす』
- SAPIXの宿題と読書で十分
- お子様の勉強をマネージメントしながらも押し付けにならないよう機嫌よく
- お子様の状態をしっかり観察してアレンジする