- このページはSAPIX入塾希望の3年生の入室テスト対策について記述しています。
- 2年生(新3年生)3月から、3年生7月までの入室テストは、傾向・難易度ともに、大差がありません。大差ないがゆえに、別の年度・別の月の問題がよく使い回しされます。
- 新3年生は算数と国語の2科目です。
- 入室テストの過去問を入手して解いてみるのが一番の近道です。→過去問の一覧はこちら
- 基本的な計算力と読解力がある生徒であれば、ほぼ合格できるように指導できます。→指導依頼はこちら
- 算数の1⃞2⃞の予想問題はこちらにも掲載しています。→SAPIX3年4月入室テストの対策
0. 目次
- 合格点
- 算数の分析
- 国語の分析
- 算数の類題
- 漢字のデータ(練習問題)
- 漢字のデータ(練習問題)の解答
1. 合格点
年度・教室によって合格点は変わります。その時その教室にどれだけの空きがあるかで決めるからです。半分得点できれば大体合格できますので、半分を目標としてください。
2. 算数の分析
1⃞について
全体として10問ほど。5~6問が単純計算になります。+-×を使った計算問題ですが、 ▭ を使った逆算も出題されます。
1問は引き算の筆算の虫食いです。
2~3問が単位の問題になります。これは『mm、cm、mを使った長さ』『ml、dL、Lを使った体積』『分と時間を使った時間』を変換する問題です。
さらに時計の図を使った問題、線分図を使った問題が出ることもあります。
2⃞について
シンプルな小問集合になります。
3⃞以降について
3⃞以降は思考力・応用問題になります。ブロックやマス目を使ったゲームのような問題を読み解いて、その場で考える必要があります。3⃞以降のパズルの対策の方がしやすいです。以下のようなサピックスが出版している算数の思考力問題集がいくつかあるので、それを毎日1問ずつ解くというのが、確実です。
サピックス自身が出版しているだけあって、問題形式や表記がものすごく似ています。これを諦めずに自分で考える癖がついていれば、本番で戸惑うことはないでしょう。パズルのものや図形に特化したものがあり、学年も色々あるので、難しすぎないものを選んで取り組むと良いでしょう。
3. 国語の分析
こちらの記事と内容は同じです。→サピックスの入室テスト対策(3年生)
1⃞の分析
漢字です。
2⃞の分析
言葉の知識の問題です。確認できる限り以下がテーマになっています。形容詞の対義語、擬態語、動詞の同義語、接続語、文脈に合うように動詞を活用する、気持ちを表す言葉、単位を表す言葉。
テーマを絞って分析的に勉強するよりも、たくさん読書する習慣を身につけた方が早いです。「うちの子は読書が嫌いで・・・」とおっしゃるご両親がいますが、読書をしない子が難関校に合格するのは難しいです。当たり前に本を読む習慣をつけてあげることが、小学校低学年までの第一目標になります。
また外国人の生徒が増えていますが、外国人のご両親ほど理系偏重の考えがあります。理系の専門知識と英語さえできれば何とかなるというのが、ご両親のビジネス経験から得た実感なのでしょうが、少なくとも日本の中学受験では、日本語が正しく理解でき、さらに味わいや言外の意味まで感じられるほどでないと難しいです。ご両親から学べない分、国語の勉強(読書)に時間を割くことがとても大切です。
以下はこのページと共通の内容になります。
2⃞の言葉の問題は、主語述語や品詞といった文法ではなく、擬音語を入れたり対義語を選ぶようなものです。つまり勉強というよりは、センス(つまりどれだけ読書をしているか)を問われるような問題になります。
理屈ではなく、その言葉を目にしたことがなければ答えられないので、全く読書をしない子には厳しくなります。
お勧めは親子で毎日決まった量の読書をすることです。音読がお勧めです。音読する様子を見れば(聞けば)、その子がどれだけ本を読んでいるのか、どれだけ国語の問題が解けるか大体分かります。
抵抗なく読み進められれば、好きな本を読めば良いのですが、漫画や図鑑はダメです。四角3の出題は物語文ですので、物語文にしましょう。
問題集であれば、このくらいの難しさが入室テストに近いと思います。
3⃞の分析
3⃞の読解問題は基本的に物語文になります。選択問題、抜き出し問題、記述問題が含まれます。
読解問題で大切なのはシンプルに読書量です。読書習慣が身についているかどうかは、中学受験においても、もちろんその後の勉強においても極めて重要です。比較的余裕のある小学校1〜3年の間にたくさん本を読むと良いでしょう。
どのような本から出題されているか、お勧めの本を当サイトのこちらのページお勧めの本を当サイトのこちらのページで紹介しています。
記述問題は『気持ちを問う問題』『なぜかを問う問題』が1問ずつ出ます。
『気持ちを問う問題』・・・まずは「AなのでBという気持ち。」という形にまとめる癖をつけましょう。Aの根拠を必ず本文中から探すこと、Bに入る『気持ち言葉』をストックすることが大切です。
気持ち言葉の例
うれしい、かなしい、くやしい、不満、つらい、どうしてよいか分からない、意外に思う
解答例
自分の自転車がおさがりであることをばかにされたので、くやしい気持ち。
『なぜかを問う問題』・・・まずは「〜から。」という形で終わることを徹底しましょう。小学3年生では、理由がはっきりと書いてある問題ばかりです。難しいと思わずに本文中から探す癖をつけましょう。
解答例
お兄さんが大切にしていた自転車をほこりに思っていたので、からかわれても平気だから。
記述に慣れることも大切ですが、基本はやはり読書です。③で紹介したように、親子で一定量の読書(音読)をすることです。「本を読みなさい!」というだけでは読むようにならないので、しばらくは一緒に読んだり、読んであげるのもよいでしょう。
4. 算数の類題
1⃞の類題
5. 漢字のデータ(練習問題)
1⃞で出題された漢字の類題になります。下線部がひらがなであれば漢字に、下線部が漢字であればひらがなにしてください。送りがなが必要になるものもありますので、注意してください。
毎日、この道を通って学校に行きます。
これは地元でとれたしんせんな魚です。
駅(えき)から近い一戸だての家をさがす。
多少の雨ならしあいは中止になりません。
この地方の方言は、私には聞き取りにくい。
今日の午後はあまぐもが広がるでしょう。
まいしゅう火曜日はピアノを習(なら)っている。
試合(しあい)の前は、いつもきんちょうがたかまる。
バイオリンの美(うつく)しいねいろに、思わずきき入る。
すべりやすい道なのでゆっくりあるいてください。
あの大きな雨雲の下は、きっと雨が降っているね。
彼はぼくの親しい友だちです。
彼がうそをついているのは明らかだった。
弟にひらがなをおしえてあげた。
強風でまっすぐ歩くのがむずかしい。
お母さんがけいとでマフラーをあんでくれた。
この絵はこまかいところまでていねいにかかれている。
夏休みには毎日プールにかよいました。
じょうぎを使ってきれいなちょくせんをかく。
公園の入り口はきたがわです。
山の上で見た星空はとてもきれいでした。
夏休みが間近になって、みんなワクワクしている。
町外れの森で動物を見かけた。
野原で虫とりをしてあそんだ。
このそうじきは強力で、ゴミをどんどんすいこむ。
今日のちゅうしょくはカレーライスだった。
高いビルの屋上はみはらしがよい。
学校でしゅわをならって、「ありがとう」の言い方をおぼえた。
この店ではたくさんの本がばいばいされている。
ぶんさいをいかして、ぼくも物語を書いてみたい。
おまつりで金魚すくいをした。
おじいちゃんが木で細工をして、おもちゃを作ってくれた。
谷川の水に手を入れるとつめたくて気もちがいい。
おもちゃの電池がきれて、うごかなくなった。
インターネットでものの売買ができるようになった。
ふえのねいろが山の中にひびいた。
朝早くいちばに行ってやさいをかう。
かぜがふいて、かざぐるまがくるくる回った。
朝おきたら、外がゆきでまっ白だった。
つよいチームとしあいをして、べんきょうになった。
お正月に親せきがあつまってごちそうをたべた。
読点は『、』、句点は『。』のことである。
強弱をつけてがっきをえんそうする。
原ばくドームの前に、千羽づるがかざってあった。
晴天のもと、うんどう会が行われた。
木の上にとりのすがあった。
こうえんのすべり台はいつも子どもたちに人気だ。
リモコンのでんちをこうかんする。
コンサートで生のおんがくを楽しんだ。
とおくまでひろがる海を見る。
6. 漢字のデータ(練習問題)の解答
- とお
- じもと
- いっこ
- たしょう
- ほうげん
- 雨雲
- 毎週
- 高まる
- 音色
- 歩いて
- あまぐも
- した
- あき
- おとうと
- きょうふう
- 毛糸
- 細かい
- 通い
- 直線
- 北
- ほしぞら
- まぢか
- はずれ
- のはら
- きょうりょく
- 昼食
- 見晴らし
- 手話
- 売買
- 文才
- きんぎょ
- さいく
- たにがわ
- でんち
- ばいばい
- 音色
- 市場
- 風車
- 雪
- 強い
- しん
- とうてん
- きょうじゃく
- せんば
- せいてん
- 鳥
- 公園
- 電池
- 音楽
- 広がる