2025年の10月マンスリーが終わりましたね。
僕の生徒は、今回のマンスリーの算数で、概ね良い成績を収めてくれました。夏期講習で頑張った分のんびりしてしまった子と、通常のよいルーティンに戻れた子の差が出たテストだったと思います。
マンスリーテストにおいて、算数の苦手な子は、難易度が高すぎる問題をとばして、取り組む問題を絞り込むことが重要になります。とはいえ、本人には難しく思えても、出題頻度の高い問題はとばすわけにはいきません。そのあたりのバランスが難しく、ただただ「やりなさい!」としか言えないご家庭が多いです。
その意味で、今回の10月マンスリーに向けては以下のページを作成していました。
全ての項目に例題をつけることは時間的に難しかったのですが、上のページでご紹介した『出やすい問題』がどの程度的中しているのか、分析してみます。2025年のものです。
以上、青文字が出題されたもの、赤文字が出題されなかったものです。9問中7問。59点分でした。
点数に関しては、記事では『40点程度確保できる』と宣言しており、その意味ではよかったと思います。この59点に関しては、ほぼ予想通りの決まった形の出題ですので、これに加えて、計算問題や基礎トレからの基本問題を取れば、余裕で平均点に到達します。
反省点としては、『食塩水』と『注水と排水』に関しては1問ずつ出ましたが、それぞれ何パターンか想定していたうちの難し目のパターンが出ました。それぞれ単独の対策記事を書かなかったので、『食塩水』と『注水と排水』の中でも単純なパターンしか練習していなかった生徒は、対応できなかったかもしれません。
今回早さの問題について、7問と大量に出題されていました。時計算も早さの問題ですが、それは含まずに7問です。最後の6⃞も速さでした。早さの問題はパターンが非常に多く、分類が難しいのですが、『徒競走』と『遅刻算』以外にも紹介すべきでした。
出題率はそこまで高くないですが、仕事算の一番シンプルな形と『のべ』の形も対策項目に入れ、『三角形を転がす問題』は単独の項目として、来年度追加した方がよさそうでした。
よく出る問題をパターンとしてとらえ、しっかり練習することは重要ですが、計算式に当てはめるだけの解き方になってはいけません。似た問題を何度も解かせるSAPIXのカリキュラムの弱点でもあります。これは僕の生徒には口を酸っぱくして注意していることです。
ではどうするのか。
パターン問題であっても、初見の時に自力で試行錯誤してみることです。初見で解くのは大体SAPIXの授業中になります。ここで先生の解説を写すことだけに集中している子がいます。理解しないままその板書を家に持ち帰って、家でそれに当てはめて解くのが勉強だと思っているわけです。そうではなく、SAPIXの授業中に、どんな解き方でもよいので自分で答えを出してみることです。これを一度自分でしていることで、もっと良い解法を聞いた時に、深い理解につながります。
次は11月マンスリーですね。6年生の受験が差し迫ってきて、ブログを更新する時間もあまり取れないのですが、まずは指導中の生徒のために分析を始めようと思います。