2/1や2/2に午前と午後の両方の受験をする生徒がいます。『疲れてしまうのではないか?』『時間が間に合わないのではないか?』というご相談を受けることがあるので、まとめておきます。
しっかりと受験勉強をしてきた生徒にとっては、午前中に4科目のテスト(およそ3時間)、午後のテスト(短めが多い)という勉強量は、それほど負担ではありません。
それよりも移動や緊張による疲れが大きいと思います。それを軽減してあげるのがご両親の配慮ということになります。
前の晩は受験会場近くのホテルに泊まりましょう。午前の受験会場への移動はほぼなくなり、朝バタバタすることもなくなります。ただし旅行気分になって舞い上がらないようにする必要があります。軽く確認できるような教材を持っていき、いつも通りに勉強し、少し早めに寝るようにしましょう。
午前の会場から午後の会場へは、都内ならば、余程時間に余裕がない限りは電車移動がいいでしょう。渋滞に巻き込まれたり道を間違えるリスクがないからです。
ただし、電車であっても、乗り換えがうまくいかないと、予定の時間よりも大幅に遅れることがあります。前もって乗り換えの練習をしておくと確実です。本人は勉強でそんな時間はないはずなので、ご両親がシミュレーションしてあげるとよいと思います。乗り換え口や乗り換えに便利な車両をメモしておきましょう。
時間に余裕がある場合は自家用車で移動した方が生徒が休めます。タクシーは避けた方が良いでしょう。車であれば仮眠を取ったり、食事をしたり出来ます。15分でも眠れたら、集中力が大幅に回復します。道を間違えないよう、事前に実際に運転して、道順を確認しておきましょう。
午前に面接がある学校を受験する生徒はさらに注意が必要になります。学校に確認が必要ですが、早く申し込めば、面接の時間も早くなる事が多いと思います。受験の申し込みの際に窓口に前日夜から並び、1桁台の受験番号をゲットするなどという事も未だに行われているようです。いずれにしても面接の順番と終了時間を学校によく問い合わせておく必要があります。
生徒本人の集中力は問題ないと書きましたが、午前・午後受験が疲れることは間違いありません。特にご家族が疲れるでしょう。必要ないのであれば受験しない方が良いです。
必要かどうかの基準は単純に『そこしか合格がもらえなかったら行くかどうか』です。事前に話し合って、その学校に通うことに家族全員が納得できるかどうか、確認しておきましょう。午後受験はレベルを落とした滑り止め受験になることが多いですが、後になって「そこに行くくらいなら公立中がいい」などともめることのないようにしましょう。