• SAPIXに通塾
• 普段の勉強には真面目に取り組んでいる
• 授業内テストやマンスリーではある程度得点できる
• 組分けテストになると算数の得点が下がってしまう

【Q】

今回の組分けテストの算数が思っていた以上に点数が悪くて、点数を見た瞬間に息子が泣き出してしまいました。

宿題も頑張ってるし、デイリーテストも頑張ってるのに、組分けテストの算数難しい。頑張りたいけど、どうしたらいいのママと。よほど悔しかったようです。

両親は中学受験の経験がなく、どのように言葉をかけてあげればよいか、どうすれば組分けテストで得点できるようになるのか困っています。

お忙しいと思いますが息子に伝えるアドバイスがあればお言葉宜しくお願い致します。先生のお言葉なら素直に聞くと思います。

【A】

普段の勉強を真面目に頑張っていて授業内のテストも取れているのに、組分けテストでは苦戦するという子が一定数います。

塾で言われたことやテキストの解法を真面目に守りすぎて、その意味が分かっていなかったり、初見の応用問題を解く経験が足りないことが原因です。

組分けテストは範囲が広いので、全部の問題の解法を暗記していくことはできません。理解に基づいてその場で正しい解法を導く必要があります。解法を暗記しているだけの子をふるい落とすための少しひねった問題も多く出題されます。初見の応用問題も多いです。学年が上がるほど、マンスリーでもそうした実力問題が増えてくるので、今後苦労するかもしれません。受験自体がもちろん範囲のない実力問題なので、組分けテストのような形式で得点できなければ突破できません。

基本的な問題であっても、以前にやったものを忘れてしまっていて解けないのであれば、理解が浅く計算式を暗記して解いているからです。組分け前に広い範囲を一気に解いて、型通りの計算式を思い出す勉強をする生徒が多いのですが、そうではなく、本当に数式の意味を理解しているかをお子様に説明させて、確認してあげてください。

応用問題に関しては、「初見の問題を絶対解いてやる！」というチャレンジ精神や「知らない問題を自分で考えて解けた！」という楽しみを覚えられると良いですね。

算数の応用問題は、テストの正答率が低いものやテキストで星3になっているものでも、しっかり読めば意外と簡単に解けるものが多くあります。「どうせ解けない」「難しそうで読む気がしない」「時間がなくてチャレンジもしない」という子が多いので、正答率が低くなるんですね。テスト後半の応用問題は2~4つの小問に分かれていて、そのうち(1)は問題の意味を理解して条件に素直に従うだけで解けるようになっている場合がほとんどです。(2)は(1)の内容を生かして解く、(3)は(2)を生かして解くという形になっているので、その繋がりの意図をぼんやり感じられるようになると解きやすくなると思います。

サピックスのαクラスの子（αを目指す子）は、普段から算数の応用問題にもチャレンジすることをお勧めしています。もちろん宿題になっている問題や基本問題をしっかりやった後です。応用問題は自分なりに手を動かして書き出したり、数字を当てはめたり、図や表を書いたりと、とにかく試行錯誤することが大切です。結果として解けなくても構いませんし、解説を見ても理解できなかったとしたらそのまま放置して構いません。とにかくチャレンジしてできたら褒めてあげてください。