• SAPIXのアルファまであと1つのクラスだった
• 算数がもともと苦手
• 3月組分けで大きくクラスが下がった

【Q】

5年3月の入室組分けテストの算数で50点という過去最低点を取ってしまい、撃沈しました。

2月に5年のテキストになってからは図形にかなり苦戦しており、家庭学習でも大半を算数に時間を取られている状況です。

組分テストも過去問等から対策をしたつもりでしたが、かなり厳しい結果となってしまいました。

4年の時以上に、学習の8割程度を算数、その他3教科を2割程度で回している状況であり、確実にその他の教科の学習不足も顕著になってきており、親としてもどう回していけば良いのか悩んでおります。

ある程度割り切って、算数の割合を減らすのも一つなのでしょうか。アドバイスいただけますと幸いです。

【A】

3月組分けに関しては、5年生になってからの教材からは出題されず、基本的には4年生の内容の集大成という位置付けになっています。数週間前から過去問で対策することで、問題傾向や難易度が分かり、苦手を把握することができますが、実力そのものを上げるのは難しいです。

お伺いした様子ですと、普段の家庭学習で毎週のテキストについていくのに精一杯だと思います。広い範囲からの問題を解いてみたり、苦手な範囲の復習をしたり、思考力問題にじっくり取り組む時間が取れていないとすれば、組分けのような実力テストは苦戦すると思います。

勉強バランスに関しては、算数に勉強時間の8割を取られてるというのは、多すぎると思います。今回のテストでどこを間違えたのか、また他教科の点数や実力なども考え併せる必要がありますが、算数に5割くらいが良いのではないでしょうか。

算数のバランスを減らすとしても、算数を捨てることは出来ないです。受験勉強は苦手教科を勉強することが1番大切です。5年の今の時期は算数がどんどん難しくなり、苦手な子にとっては本当に辛いと思いますが、踏ん張りどころです。頑張っているつもりでも、成績が伸びない、あるいは落ちていくという精神的に厳しい状況でも、投げ出さないでいれば、6年生で実際の入試問題を解く基礎になります。きつい状況でも出来る範囲のことを続けていると、頭の中が整理されて、急に伸びる子もいます。今、ついていくことを諦めてしまうと、6年で全く戦えなくなってしまいます。実際そうした子を6年生になってから教えることもあるのですが、6年の忙しい時期に5年のテキストを全てやり直すことになり、過去問演習に割く時間が減りますし、かなり根気と我慢がいる勉強になります。

頑張っていても勉強の方向性が難しいと思いますが、毎週のサピックスのテキスト（どの塾でも毎週の基本になるテキスト）にしっかり取り組んでいくことが大切なのは変わりありません。普段の勉強で取りこぼしをしない事を継続してください。理解しないで計算を暗記していないか、計算が汚くなっていないか、一見難しい問題から逃げていないかといった基本的な姿勢も見直してください。そして何よりネガティブな気持ちでは絶対に伸びませんので、苦手意識で嫌々の勉強にならないよう、ご両親が支えてあげてください。