サピックスの3月の復習テストがありましたね。
新4年生は社会・理科まで含めた4教科のテストでしたね。4教科は初めてだったのでしょうか。
サピックスに入ってみようと考えている方、サピックスのレベルを知りたい方など、今回のテストの写真のコピーがご入用の方はinfo@katekyou.tokyoまでご連絡ください(有料です)。
4教科の問題と解答・解説あり、社会の1pが不鮮明(読むことは可能)です。
またサピックスのマンスリーテスト等の対策を万全にして、クラスを上げたいとお考えの方は「指導依頼について」からお問い合わせください。
【受験の目標】
受験で一番大切なことはなんでしょうか?
サピックスのクラスを上げて、アルファクラスに入って、ご近所さんに自慢することでしょうか?
勉強熱心なコミュニティに属するご両親が、そういった気持ちに駆られるのは当然のことかもしれません。
でも、子供のことを一番に考えれば、重要なのはそこではありませんよね。
言うまでもなく、受験で一番大切な目標は志望校に合格することです。
もっと大局的にいえば、しっかりものを考えられる頭を育てること、勉強習慣をつけることと言ってもいいかもしれません。
特にサピックスでは、目前のテストでクラスを上げることに必死になってしまい、暗記物を詰め込むだけの勉強になりがちなので要注意です。クラスを上げることはもちろん大切ですし、モチベーションの維持に役立つのですが、実際の難関校入試では、理科や社会などの暗記が重要と思われている科目でも、読解力や思考力が問われる問題が多ので、そういった勉強方法では6年生になって行き詰ってしまいます。
サピでの理科と社会の勉強方法について、少しだけアドバイスしようと思います。
【デイリーサピックスの表紙の写真をよく見る】
理科・社会では、写真・図表・地図などをじっくり分析することが重要です。裏表紙の豆知識やエピソードみたいな所も大切です。読み物として熟読することで読解力も身につきますし、その教科に対する興味を育てることにもなります。それなのに多くの生徒が宿題になった問題を解いていくだけで、表紙や裏面を読まないままです。これはもったいないですよ!
【分からないものは調べる】
両親に質問するのが一番ですね。本や辞書やインターネットでもかまいません。僕が気になるのは、「分かっていないのに、分かっていないことに気付いていない」生徒が多いことです。
今回の社会のテストでは「原始林」を問う問題が出ていましたね。原始林とは人の手が入っていない自然のままの林のことですね。白神山地のブナ林は原始林なのですが、縄文杉のイメージでしょうか、屋久島の方が原始林だと勘違いしてしまう生徒がいました。それはテキストで「原始林」という言葉が出てきたときに、意味を知らないのに、それに気付かず読み飛ばしてしまっているからです。
【社会は地図と順番が最重要】
あとはサウジアラビアの場所を知らない生徒。石油をサウジアラビアから輸入していることは知っているんです。サピの先生がそう言っていたから。でも場所は言われなかったから知らない。これも「分からないことに気付いていない」という話とも通じるところがあるんです。
国の場所も知らないのに分かったつもりになってはいけません。地理はもちろん、歴史でも地名はたくさん出てきます。その都度場所を確認しなければなりません。机に地球儀、壁に大きな日本地図は必須です。
【理科・社会もテストの復習が何よりも大切】
難関校受験では理科・社会も読解力・思考力が大切だと言いました。それに合わせて、サピのテストでも丸暗記では解けないようにできています。
今回の社会のテストでは「カイコの数え方」という問題が出ていました。カイコは馬や牛と同じように「頭」で数えます。これはデイリーサピックスにも書いてありませんでした。つまり普段から興味を持ってアンテナを張っていなければ解けないということになります。
テスト問題をじっくり復習することで、どういったところに注目して勉強すればよいか、どういう視点でニュースを見ればよいかが分かってくるわけです。
勉強の仕方という話はキリがないので、今日はこのくらいで切り上げますね!
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