計算の工夫【4分の1と8分の1】

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導入

先日、サピックスの5年の夏期講習マンスリー確認テスト(2019年)にこんな問題がありましたね。算数の四角1の最初の2問です。

$$(1) 308-128×0.875=▭$$ $$(2) (▭+\frac {5}{18})×0.75+\frac {3}{40}÷1.2=1$$

この2問正解できたでしょうか?こうした最初の問題で間違えるのはもったい無いですよね。ですが、こうした計算問題で間違えた場合の生徒(とご両親)の反応はこんな感じです。

  • 「ケアレスミスは減らしていこう」というボンヤリとした決意で終わる
  • 「なんでこんな問題で間違えるんだ!」とご両親に怒られる
  • 「ここが正解だったら〇〇点だったのに!」と皮算用をする

心当たりがあるのではないでしょうか。

間違えるのは注意力がないからではない

こうした問題で間違えるのは、生まれつき注意力に欠けるとか、そろばんや公文を習っていなかったからとか、算数のセンスがないとか、そうしたことではありません。仮にそうした影響が0でなかったとしても、どうしようもないことのせいにしても、進歩がありません。「計算問題でいつも失点する」という事態に、正面から対処しましょう。

間違えるのは「技」を知らないから

計算間違いをする原因は主に2つです。

  • 必要な技を使っていない
  • 字が汚い

これだけです。今回は1について考えていきます。必要な技を使わずに強引に難しい計算をした結果、ポロポロと間違いをして、それを「計算力の欠如」とか「不注意」のせいにしていませんか?無駄に複雑な計算をすれば、どんなにできる子でも一定の確率で間違えます。桁の多い計算を続けていれば、東大生だって普通に間違えるんですよ。

できる子が計算問題で間違えないのは、複雑な筆算などの正確性が高いのはなく、複雑な計算を簡単にする技を上手く使いこなせるからです。

 

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