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実力診断SAPIXオープンを受けるかどうか(3年〜5年生春以前)

SAPIXには他塾の生徒も受けることのできる『オープン』テストがあります。3年から5年生の前半までは『実力診断サピックスオープン』という名前のテストにですが、これに関しては多くの生徒が受けずに済ませます。

例えば2023年5月の5年生の実力診断サピックスオープンは受験者が4500人程度しかいませんでした。直前のマンスリー等では7000人を超えているので、3分の2程度の人数に減ってしまっていることになります。3分の1の生徒が受けないという判断をしたということです。実際には他塾から受けにきている生徒がいるので、さらに多くのSAPIXの生徒が受けなかったことになります。

このサピックスオープンを受けなかった生徒というのは、成績がふるわない下のクラスの子がほとんどになります。受験を避けた生徒に理由を聞くと、「普段のテストの対策で精一杯でサピックスオープンの対策まで手が回らない」「どうせ出来ないから意味がない」「受けない人がいるなら自分も受けずに遊びたい」という風に答えることが多いです。

このようにサピックスオープンは偏差値が低い層が抜け、高い層が残り、さらに他塾から優秀な子が受けに来るので、ほとんどの生徒が通常より偏差値が下がります。また問題を作るSAPIX側も、偏差値が高い層が受験することを知っているので、難しい問題を作成しがちです。

個人的には、普段の偏差値が45以下の生徒は、SAPIXオープンを受けなくても良いのではないかと考えています。そうした生徒は応用力を試すよりも、普段のテキストの内容を毎週もれなくこなしていく方法を模索する方が良いと思います。またサピックスオープンの難しい問題で気持ちが折れてしまう危険もあります。実際、サピックスオープンの結果を受けて、ショックを受ける生徒とご両親が多いです。

もちろんその場で考えるオープンのようなテストで輝く子もいますので、普段の成績が振るわなくても、受けてみる価値はあります。普段のテストとオープンの成績を比べてみて、『オープンの方が良いようであれば、能力は高いが普段のやるべき勉強が足りていない』、逆に『普段のテストはできるのにオープンがさっぱりできないのであれば、普段の勉強が暗記中心になっており、文章をよく読んだり興味関心を育てることができていない』と判断できます。

いずれにしても1回のテストで一喜一憂しないというのはオープンでも同じです。前述の通りオープンは偏差値が下がりがちなので、なおさらです。オープンは参考程度で、普段の勉強を、自分のレベルに応じて粛々と進めていく、ということしかないと思います。

また5年生の後半にはオープンテストが『実力診断SAPIXオープン』から『志望校診断(判定)SAPIXオープン』という名に変わります。志望校の合格%を出すもので、これ以降は必ず受けた方がよいでしょう。

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