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中学受験お悩み相談【塾の質問教室に意味はあるのか】

質問内容

都内で大手塾に通う小学5年生の親です。息子は分からない内容(主に算数と理科)が出てくると、同じ問題をだらだらと考え続けて時間を無駄にしてしまうので、塾の設置している質問教室に行かせるようにしています。ですが、待たされることが多かったり、理解しないで帰ってきたりします。そもそも優秀なお子様は質問教室をあまり利用していないようにも感じます。質問教室を利用し続けることに効果はあるでしょうか。あるいは個別指導や家庭教師の方がよいのでしょうか。

 

質問教室はパフォーマンス

結論から言えば、全くお勧めしません。基本的に質問教室は、『塾は分からない生徒をほったらかしにしている』という批判に対する反証のために、塾がパフォーマンスで行っているに過ぎません。より簡単に言えば、「うちの子が授業が分からないらしいのですが」「うちの子が授業についていけていないのですが」と親から相談されたときに、「ご家庭と本人で何とかしてください」と言うわけにもいかないので、「質問教室に行ってください」と答えるために設置しているということです。これは塾が悪いのではなく、塾は一人ひとりの疑問点を解決するような場ではないし、先生たちにそんな時間はありません。実際塾というのは通うだけではダメで、ご家庭と本人が様々な努力をすることで初めて価値が出てくるものです。

 

お手軽で安心な解決策

様々な理由から、ご両親がお子様に直接教えることができない場合、一番お手軽なのが質問教室です。お子様が頭をかきむしって悩んでいたり、いつまでも勉強が捗らないのを見れば、ご両親もストレスが溜まります。そんな時、一言「質問教室で聞いてきなさい」と言うだけで、その場が収まります。お子様が質問教室で1〜2時間過ごしてくれたら、ご両親としても溜まった仕事を片づけられますし、普段通っている塾に行かせているのですから安心です。ですが、これは本質的な解決になっていません。質問教室に行くのは、虫取りに行かせるのと変わらないと思ってもいいです。思い切りリフレッシュして塾の授業を集中して聞ける分、虫取りの方が良いくらいです。

 

質問教室のデメリット

質問教室の効果が薄いのは、以下の理由からです。

① 一人当たりの時間が短すぎる・・・混み具合にもよりますが、1つの質問で10~15分くらいではないでしょうか。生徒は授業で解説を聞き、家で考え、解説を読んでもなお分からなかったのですから、分からせるには時間が必要です。実際、質問教室に行って(計算方法だけでなく内容を)しっかり理解したと言える確率は、50%以下ではないでしょうか。

② 時間が無駄すぎる・・・『出かける準備をして、質問教室に出向き、順番を待って、帰ってくる』。これで2時間くらいはかかるのではないでしょうか。2時間かけて、せいぜい2、3問を教えてもらい、理解できたのは50%以下。これでは勉強が追いつきません。しっかり勉強していれば分からない箇所は無数に出てきます。質問教室に入り浸っていても間に合いません。

③ 順番を待っている間は勉強していない・・・順番を待っている間は勉強しているのだから時間は無駄にならない、という方もいます。子供も「待っている間は勉強していた」「遊べないから勉強するしかない」などと言います。しかし実際はほとんど勉強せず、ボーッとしています。質問教室で順番を待っている間に何をやったのかしっかりチェックしてみればすぐに分かります。

④ 対応する先生の問題・・・問題がまともに解けなかったり、変な教え方をする先生も少なくありません。しっかりした先生にあたった場合でも、入れ替わり立ち替わり学年もレベルも違う生徒が来て、自分もその場で問題を解きながら解説するというのは、とても疲れるものです。教える立場からすれば、すぐに集中力は落ちますし、次の生徒も控えているわけですから、「あ、この生徒分かっていないかも」と思っても、解き方を表面的に教えるだけで済ませてしまいがちです。良い先生であっても、悪条件が揃いすぎているということです。

⑤ 質問に答えるだけでは教えたことにならない

本来、できない生徒は自分がどこが分かっていないか分かっていません。質問教室に持っていくのは全く手も足もでない問題であり、本当はそれ以前に基礎的な部分が理解できていないはずです。本来はそうした弱点を指摘して「そもそもこれは分かってる?」「じゃあ、これは分かる?」「これができたら、これをやってみて」「次は数値替えてみようか」などと、追求する必要があります。質問教室ではこうしたことはごく簡単に済ませてしまいます。質問教室で解法をしっかり聞いて、ノートも取ってきたはずなのに、理解できていないのはこのためです。

 

ではどうするか

質問教室に行かないとすれば、どうすればいいのか。「分からない」と言っている子供に対して「その問題は放っておきなさい」というわけにもいきません。ベストな解決法はご両親が教えることです。『時間が短く済む』『子供の理解度を確認できる』『ご両親を見て自分もやらなきゃという気になる』『お金がかからない』という良いことずくめです。すぐに解けなくても構いません。解説を読んで時間をかけてもよいし、インターネットで調べても、誰かに聞いてきてもよいでしょう。また全部でなく、決まった教科だけでも構いません。一緒に勉強しようという姿勢を見せてあげることがなによりも子供のモチベーションになるはずです。

しかし実際は様々な理由でご両親が教えられないことが多いです。『喧嘩になってしまう』『仕事で疲れ過ぎている』『時間がない』『解けない所を見せたくない』などであれば、アウトソーシングするしかありません。

 

ご両親が教える>>>家庭教師>>個別指導>>>>>質問教室

家庭教師と個別指導に関しては、別の機会に述べることになると思います。ごくシンプルに言えば、2対1の個別指導はやめておいた方がいいでしょう。家庭教師の方が、『先生を選べる』『同じ先生に教われる』『1対1(単純計算でも2倍以上の効率)』といった点で有利です。ただし、その分値段が高くなります。

 

まとめ

質問教室は行かず、時間的にも精神的にもとても大変でしょうが、ご両親が試行錯誤しながら教えるのがベストだと思います。お子様の質問に機嫌よく、面倒くさがらず答えられるご両親であれば、必ず優秀な子に育ちます。お子様と勉強する時は、解けないことを怒らないことに気をつけて頂きたいです。それが難しい場合は、お金はかかりますが、家庭教師か個別指導がよいと思います。

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