- 日暦算は曜日や日付を求めさせるカレンダーの問題です。
- 特殊な計算方法をするので、大人でも解きにくい問題です。
- 一度しっかり理解すれば二度と間違えなくなる、お得な分野です。
- 日暦算のまとめページはこちら。
ポイント①
後の月の日付を、前の月の続きになるように表す
たとえば4月1日は3月31日の次の日ですね。ですから、
4/1=3/32
というように、4月1日を3月32日と表すことができるということです。
例題を使って考えていきましょう。
例題1
10月28日の ▭ 日後は11月4日です。
まずは最初から最後まで、日付を書き出せば解けるのですが、これは練習なので、『大きい日付で表す方法』を試してみます。
11月1日は、10月31日の次の日なので、10月32日と表すことができます。もちろん、10月は31日までしかないので、本当は10月32日などはないのですが、計算のためにわざと『ウソの日付』で表しているのです。そうすると、同じように11月2日は、10月33日ということになります。
これを使って、日付を書き出してみます。
- 最初→10月28日
- 1日後→10月29日
- 2日後→10月30日
- 3日後→10月31日
- 4日後→11月1日=10月32日
- 5日後→11月2日=10月33日
- 6日後→11月3日=10月34日
- 7日後→11月4日=10月35日
このように『ウソの日付』で表すと良いことがあります。最後の10月35日と、最初の10月28日が、同じ月の日付で表されていることです。ですから
35-28=7日後
というように、引き算をするだけで答えを出すことができるのです。月をそろえることが大切なのですね。
ではもう一度ポイント①を確認します。
後の月の日付を、前の月の続きになるように表す
では、次のポイントにいきます。
ポイント②
前の月の日数をたせばよい
たとえば10月14日を、9月の日付で表すことを考えてみましょう。
10/14=9/ ▭
というように表したいのですが、この場合、10月よりも9月の方が前の月ですね。ですから9月の日数をたせばよいということになります。9月は30日までですから、30をたせばよいです。
10/14=9/44
と表すことができます。10月14日は9月44日と同じ意味なんですね。
例題で考えていきましょう。
例題2
3月13日は4月20日の何日前でしょうか。
日付をそろえることが大切でしたね。そしてポイント①でやったように『後の月の日付を前の月の日付で表す』のですから、『4月20日を3月の日付で表す』ことを考えます。
4/20=3/ ▭
というように表したいのですが、前の月である3月の日数をたせばよいです。3月は31日までなので、
4/20=3/51
というように表すことができます。このように4月20日は3月51日と同じ意味だと分かったので、3/51から3/13を引いて、答えは38日前となります。
もう一度ポイント②を確認しておきましょう。
前の月の日数をたせばよい
では次のポイントにいきます。
ポイント③
何ヶ月も離れていても同じように順番にたしていけばよい
日数が多く離れている時ほど、このやり方が役に立ちます。
たとえば10月6日を5月の日数で表してみましょう。最初に10月の日数を9月で表します。
10/6=9/ ▭
のように表すのですが、こうした場合、前の日数をたせばよいのでしたね。9月は30日までですから
10/6=9/36
となります。次に9月36日を8月の日数で表していきます。8月は31日までなので
10/6=9/36=8/67
この先も5月まで同じことを続けます。
10/6=9/36=8/67=7/98=6/128=5/159
このように、10月6日は5月159日と同じ意味だとわかりました。
例題で考えていきましょう。
例題3
今日は8月15日です。50日前は何月何日でしょう。
8/15の50日前を求めたいのですが、15から50はひけませんね。ですから先に8月15日の日数を、50より大きくなるように変えてしまいます。
8/15=7/ ▭
というように8/15を7月の日付で表します。ポイント②でやったように『前の月の日数をたす』ことに気をつけてください。
7月と8月であれば、7月の方が前なので、7月の日数である31日をたします。15+31=46をして
8/15=7/46
ということになります。
これでもまだ46日なので50日をひくことはできません。ですから、もう一度同じことをして、7/46を6月になおします。
8/15=7/46=6/ ▭
として、6月は30日までなので、46+30=76をして、
8/15=7/46=6/76
となります。
これで8月15日は6月76日と同じ意味だと分かりました。6/76の50日前なのですから、ここから50日をひいて、6月26日が答えです。
慣れてきたら、8/15=7/46=6/76を一気に解くことで、すぐに答えを出すことができます。
もう一度ポイント③を確認しておきましょう。
何ヶ月も離れていても同じように順番にたしていけばよい
では、次のポイントにいきます。
ポイント④
引く場合も、前の月の日数を引く
たとえば、11月62日とは本当は何月何日なのか、を考えるような場合です。
本当は11月は30日までしかないので、11月62日などという日数はないですよね。11月30日を超えてしまっているので、本当は11月より後の月になるわけです。ですから
11/62=12/ ▭
というように、後の月で表します。
このときに、11月と12月では、11月の方が前の月になるので、11月の日数である30日を引きます。これは11月62日の62日のうち、最初の30日分は11月のものなので、それを引いてしまえば、残りの12月の日数が出てくるということです。
たす場合も引く場合も前の月の日数を使うんですね。やってみましょう。
11/62=12/32
11月62日は12月32日だとわかりました。ですが、12月は31日までしかないので、まだ本当の日付になっていませんね。ですから、もう一度同じことをしましょう。12月は31日までなので31を引きます。
11/62=12/32=1/1
ですから、11月62日は本当は、翌年の1月1日だとわかりました。
例題で考えていきましょう。
例題4
今日は5月1日です。100日後は何月何日でしょう。
5月1日の100日後ですから、5月101日と表してしまいます。
101日というのは、もちろん5月ではありませんね。これを正しい日付になおしていきます。まずは5月101日というのは、5月よりも後のことなので、まずは6月の日付になおします。
5/101=6/ ▭
というように書いておきます。
そして『前の月の日数をひきます』。5月と6月では5月の方が前の月ですね。ですから5月の日数を引きます。5月は31日あるので、101-31=70をして、5/101=6/70となります。
同じように6/70を7月になおします。
5/101=6/70=7/ ▭
6月は30あるので、70-30=40をして、6/70=7/40です。
もう少しですね。最後に7/40を8月になおします。
7/40=8/ ▭
7月は31日あるので、40-31=9をして、7/40=8/9です。
8/9は実際にある日付なので、これが答えです。
まとめ
ポイントは以上です。ポイントを読んだだけではよくわからないと思います。解説をよく読み、例題を自分で解きながら、『なぜそうなるのか』を考えてみてください。
日暦算の問題はこちらにたくさんありますので、そちらを解いてください。このページで説明した方法をガンガン使います。
そしてわからなくなったら、このページに戻って、最初からもう一度読んでみるとよいと思います。
このページについて、まちがっている所、よくわからない所、追加してほしい内容などありましたら、下にコメントしてください。