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SAPIX 新6年1月 新学年入室・組分けテスト 2020年

組分けテストがありましたね。僕はSAPIXの生徒が多いので、一通り確認したのですが、今回は算数だけについて書こうと思います。


まずは出題分野についてまとめてみます。

大問1 計算問題(計算の工夫・縮尺)

大問2 小問集合(旅人算・つるかめ算・損益算・倍数算・平均算・倍数約数・植木算・場合の数)

大問3 図形(対角線の数・内角・扇型・体積)

大問4 数列

大問5 図形(点の移動)

大問6 立体図形(水を入れる)

大問7 思考力問題(場合の数・規則性)


広く浅く全範囲をカバーする出題

驚くほどに全分野をカバーしてますね。外部受験の生徒のことも考えた上で素晴らしいテストだったと思います。特に大問2の小問集合はこれまでの勉強をしっかり積み重ねてきたかが如実に問われる良問ですね。(7)の植木算は若干難しいかもしれませんが、それ以外は基本的なものばかりです。

組分けテストはマンスリーよりも苦手?

マンスリーテストだとある程度取れるんだけど、組分けテストでは取れないという生徒がいます。マンスリーは範囲が決まっているので、ある程度掘り下げた内容が出題されますが、組分けは浅く広くという感じですね。今回も簡単な問題が多かったように思います。簡単とはいっても、直近にやった内容ではないので、本当に理解していない生徒は忘れてしまっているでしょう。必ずしも正答率は上がらないかもしれません。

復習の頻度よりも理解の深さ

「最近やった範囲ではないから解き方を忘れていた」「復習が足りなかった」「復習した範囲が出なかった」というのがよく聞く反省です。復習はもちろん大切ですが、何度復習しても忘れてしまうというのは、本質的な理解ができていないからです。表面的な計算方法だけを覚えているから、すぐに忘れてしまうのだと思います。「これとこれをかけて・・・そのあとこれを足して・・・いや、割るんだったかな?」などという発言をしていたら要注意です。最初に勉強するときに、時間と手間をかけて、根っこの部分から理解できるようにサポートしてあげられるといいですね。

基礎トレは勉強の中心といっても過言ではない

広く浅く全範囲を復讐するのに最適なのが基礎トレです。基礎トレをさぼっている、あるいは切り捨ててしまっている生徒は要注意です。僕は基礎トレは最優先で解くように勧めています。答えを写して適当に済ませていないか、計算方法だけを暗記していないか、チェックしてあげてください。

後半の(1)(2)は狙い目

大問7に関しては、僕の生徒はみんな手をつけてくれて、ある程度得点してくれました。『後半の難しそうな問題も、よく読めば(1)(2)は簡単に解けることが多いから、絶対に諦めずに解くんだよ!』と口を酸っぱくして言っているので、今回の生徒の頑張りに満足しています。

難しい問題はとばす

 大問2の(7)や、大問3以降の各大問の最後の問題は難しいですね。そういった所はすぐに見切りをつけて、大問2の(7)以外と各大問の前半に時間をかけられたかどうかが、点数の分かれ目になったのではないかと思います。範囲のないテストでは、そういった選球眼が重要になります。これは実際の受験でも大切なことになります。


今回のテストは小細工の効かない良いテスト(算数は)でしたが、皆様の出来はいかがだったでしょうか?

普段の基礎トレと、デイリーサポート・デイリーサピックスの簡単な問題をしっかり押さえるという、基本中の基本を大切にしていきましょう。

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