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SAPIX入室テスト専門家庭教師

僕はどの学年の、どの教科も教えます。大学受験も東大レベルまで指導するのですが、家庭教師を続けているうちに、自然とSAPIXに通う小学生の生徒の割合が増えてきました。ご家庭の経済的事情や、ご家庭が求めているレベルに依っているのだろうと、ポジティブに受け止めています。

さらにこの秋〜冬は、『SAPIXの入室テストに合格させてください』というご依頼がとても多く、臨時で4人の生徒を教えることになりました。SAPIX専門でもなければ、入室テスト専門でもないのですが、今年に限らず入室テスト対策の指導は多く行ってきて、知識と経験が蓄積してきました。直近の12月の入室テストが終わり、全員が良い結果で合格したので、どのような勉強をしたのかシェアします。

CASE:Aさん

Aさんは3年の帰国子女で、国語に不安がありました。頭は良く、英語ではかなりのことが理解できるのですが、日本語で文を読むことが苦手のようでした。12月の過去問を持参して解いてもらった所、算数・国語ともに、手も足も出ない様子でしたので、2年生のSAPIXのテストから解くことにしました。12月の入室テストに合格するのは難しいので、徐々にレベルを上げていこうと考えていたところ、12月のテストに合格しました。これまで日本語で勉強することがほとんどなかった所に、無理のないレベルで多くの問題を解いたことで、急速に適応してくれたようです。

CASE:Bさん

Bさんは最寄りのSAPIXの教室に生徒募集がなく、とりあえずグノーブルの入室テストを受けることになりました。塾のテストを受けたことがなかったので、依頼を頂く前のテストではほとんどできない状態だったとのことでした。

グノーブルのテストはSAPIXのテストに酷似しているので、SAPIXの過去問で問題なく対策できます。時間配分やテスト用紙の使い方や記述問題の答え方が分からないようだったので、僕との授業中に目の前で時間を測って解いてもらい、テストへの向き合い方から教えました。

ちなみにグノーブルは算数の後半の思考力問題が難しいように感じました。SAPIXの思考力問題は、問題文をしっかり読み解けば、小問(1)は比較的簡単に解けるのですが、グノーブルは(1)から難しいものがありました。これでは後半の問題を捨てる生徒が出てきます。全体の問題の質の点でもグノーブルはSAPIXに及ばないようです。

CASE:C君

C君は塾のテストというものを受けたことがなく、ご両親は『うちの子が今どのくらいレベルなのか分からない』『入室テストに合格できるのか』『SAPIXでやっていけるだろうか』『別の塾(四谷大塚など)の方が良いのではないか』と悩んでおられました。

僕は四谷大塚よりもSAPIXの方が良いと思っているので、とりあえずSAPIXの過去問を解いてもらった所、入室テストには余裕をもって合格できるだろうという結果でした。次にご両親が悩まれたのは「SAPIXに入室するにしても最初から高いクラスにいた方がよいのではないか」ということでした。これも良く質問されることですが、入ってしまえば頻繁にクラスの昇降があるのですから、入室時のクラスはそれほど問題にはなりません。能力と努力に相応のクラスに落ち着きます。ただし最初に低いクラスだと「私(僕)はこのくらいなんだ」と自信をなくしたり、低いクラスでも危機感を覚えなくなります。逆に最初が高いクラスだと「下に落ちたくない」という気持ちが強くなり、頑張れるということもあります。

いずれにしても高いクラスで入塾するにこしたことはないので、C君は入室テストまでできるだけのことをしようと頑張った結果、300点中250点ほどの高得点で合格することができました。

CASE:D君

D君は2年生で、学校の勉強以外はしたことがないという生徒でした。ご両親は地方出身で、首都圏の中学受験事情が分からず、『そもそも3年生から塾に入る必要があるのか』『将来しっかりした大学に入るために今からしておくことは何なのか』というお悩みをお持ちでした。

僕自身地方出身で中学受験などはなかった(通える範囲に私立中学がない)のですが、首都圏では中学受験をした方がよいと考えています。というのは、首都圏では中学の段階である程度の選別が行われるので、中学受験をしないで最寄りの公立中学に行くと、勉強への意識が高いクラスメイトが少なくなってしまうからです。優秀な生徒は中学受験をして抜けてしまっているんですね。学校ではできない子に合わせた勉強をするので、本人がいくら優秀であっても、そちらに引き寄せられてしまいます。優秀な子が集まっていて、学歴も指導力もある先生が教える私立中学に敵わないのは自然なことです。

そのようなわけでD君の現状を知るために、ひとまず入室テストの過去問を解いてもらいました。漢字ができない、単純な計算で間違えるなどがあったものの、伸び伸びと育てられてきたために、思考力問題を楽しんで解くことができ、自分の頭で考えようとしました。早い段階でガチガチの勉強をさせ過ぎると頭が硬くなってしまうことがあるのですが、その点でD君は伸び代が大きく、吸収も早いようでした。

漢字や単純計算は絶対にクリアしなければならないことなので、毎日時間を決めて、おすすめした教材に取り組んでもらうことにしました。無理のない範囲で、年齢相応の勉強習慣をつけるということです。また読んでいる本が偏っていた(虫の図鑑など)ので、物語文などを組み込んでもらうようにしました。

3年生からSAPIXに通うかどうかはともかく、テストだけは受けるようにおすすめした所、合格点に達しました。僕としては、入塾は4年からでもよいと思っているのですが、1年後に生徒募集自体をしていない可能性もあるので、入っておいてはどうかとおすすめしました。

普遍的な入室テスト対策① 問題に慣れる

テストを受けるという経験自体に慣れていない生徒がほとんどなので、まずは過去問を解くことです。弱点を知るためにも必須です。何もしないで入室テストを受けるのは、泳いだことのない子をいきなり海に突き落とすようなものです。→こちらに少し予想問題を掲載しています。

何回か問題を解いてみて、テストの作法を学ぶことが大切です。ごく簡単に言うと以下のようなことになります。

  • まず名前(や受験番号)を書く。
  • 終わりまでの時間を確認しながら解く。(終わりの時間をメモしておく・時計の位置を確認する)
  • 問題用紙にはどんどん書き込んで構わない(ただしぐちゃぐちゃに書くと見にくくなって間違えるので、ある程度の大きさの字で、整理して書き込む)。解答用紙が別であれば、それは汚さない。
  • 算数の後半の思考力問題は以外と難しくないので、前半の基本問題を終わらせたら、後半の大問の(1)を全部解く。
  • 国語は本文を読みながら傍線まで来たら、問題を見て、その時点で解ける問題なら解く。その時点で解けない問題(まだ答えが出てきていない)であれば、後で解く。それを見極める力を付ける。
  • 国語の記述問題は半分以上が気持ちを答える問題。「申し訳ない気持ち」「悲しい気持ち」など「(心情を表す言葉)+気持ち」という形で終わる。その気持ちになった状況と原因をその前に書く。

大人にとっては当たり前のことですが、こうした事も目の前で解いてもらいながら、一つ一つ説明してあげる必要があります。学力は全く同じでも、こうした作法を知っているだけで、点数が全く違ってきます。もちろん他にも注意点がありますし、生徒によって思いもよらない勘違いをしていることがあるので、それを訂正する必要があります。

普遍的な入室テスト対策② 読書習慣

入室テストを受けるのは小学1〜3年生が多いですが、この年齢の子供の国語力は、勉強量ではなく読書量で決まります(全年齢で言えることでもありますが)。ご両親が意識的に読書をさせていないと、読書量自体が足りなかったり、偏った読書になっていることがあります。また非常にレベルの低い本を読ませていることがあります。漫画の付いている本の漫画の部分しか頭に入っていないような事もあります。

男の子であれば虫の図鑑しか読まないという生徒もいますが、3年生くらいまでの入室テストは必ず物語文で、気持ちを記述で答える問題が出題されるので、普段から物語文(小説)を読む習慣を付ける必要があります。図鑑は好きな所を好きな順番で読むのですが、国語に限らず勉強というのは前から余さず理解していくことが必要です。図鑑・新聞ばかり読んでいると、問題条件を全て理解せず、答えに関係ありそうな所だけ読んで間違える生徒になります。

普遍的な入室テスト対策③ 基礎的な漢字や計算をどう勉強していくか

小学校低学年は地頭でどうにかなる問題が多いのですが、漢字や計算はコツコツやるしかありません。SAPIXの入室テストを難しく考えすぎて、あまりにも高いレベルの問題集を買って解かせたり、先取り学習をさせるご家庭がありますが、先取りは必要ありません。3年生ならば、3年生の漢字・計算しか出ません。ただし、つまづきやすそうな所を狙って出題されるので、細かい所まで完璧に理解する必要があります。これは東大入試と同じですね。

入塾前なので、勉強の方法や教材が固まっていない生徒がほとんどです。基礎を固めるために何をどれだけやらせるのかをマネジメントし、実際に机に向かわせる必要があります。やらせ過ぎに注意が必要で、必要なものを出来るだけ短時間に、機嫌よく終わらせることが大切です。

普遍的な入室テスト対策④ 算数の思考力問題をどう対策するか

キラキラ算数脳などのSAPIXが出版している問題集をやればよいですが、大切なのは大人が一緒に楽しみながら解いてあげることです。

 
入室前に何よりも大切なのは『試行錯誤力』です。まだ色々な解法を学ぶ前なのですから、その場で考えて『とりあえずやってみる』『うまくいかなければ数値と条件を変えて再チャレンジする』という、思考力問題の作法が身に付いているかを問われています。これは入塾して毎週の勉強に追われるようになると、むしろ疎かになることです。入塾前に『自分の頭で考える』習慣を付けておくことはとても大切です。入塾後、5年生の後半くらいから差が付くのは、結局この部分になります。

そして実際のテストを想定して、どの問題を解いて、どの問題を諦めるかを体感的に学ぶ必要があります。また「この問題は時間があれば書き上げて解けそうだ」「時間があればまた後で解こう」などと、その場で作戦を立てることも必要になります。

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