目次
- 『4分の1の利用』『8分の1の利用』の概要
- 例題
- 『分数と小数の対応』をおぼえる
- 『分数と小数の対応』をおぼえるプリント(プリント①のPDF、プリント②のPDF)
- 『8分の1』『4分の1』を利用した計算の練習問題(4~5年生向け)(プリント③のPDF)
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『8分の1』『4分の1』を利用した計算の練習問題(6年生向け・受験問題)(プリント④のPDF)
1. 『4分の1の利用』『8分の1の利用』の概要
塾のテストや過去問で、最初の計算問題をまちがえる生徒は、「4分の1の利用」「8分の1の利用」ができておらず、ゴリおし(筆算)で計算している可能性があります。
中学受験の計算問題では、「4分の1の利用」と「8分の1の利用」の出題率(しゅつだいりつ)はとても高く、必ずおぼえなければならない基本事項(きほんじこう)です。ぜったいに小数のまま筆算しないように気をつけてください。
2. 例題
かんたんな例をあげます。
30+4.375×16= ▭
という問題があったとします。
もちろん先にかけ算をしますが、これを筆算でやれば、大人でも時間がかかりますし、ミスする可能性があります。
ここで2.375を分数にすれば
$4\frac {3}{8}×16=\frac {35}{8}×16=70$
30+70=100
とすぐに解答できます。例題の答えは100です。
3. 『分数と小数の対応』をおぼえる
まずは以下の表を自分の手でこの通りに書いてみてください。たてに並べて書くようにしてください。
最初はおぼえるのが大変な気がするかもしれません。ですが、意外とかんたんです。上から0.125ずつ足し算していっているだけですね。
0.5や1は最初から分かっていますね。4分の1が0.25ということも最初から分かっているかもしれません。本当に暗記することは意外と少ないです。
おぼえられなければ、何度もこの表をこの通りに書いてみてください。
4. 『分数と小数の対応』をおぼえるプリント
上の対応表をおぼえた後に、以下のプリントで確認してみてください。上記の表の一部を ▭ にしただけなので、解答はありません。
①のプリントは分数を小数になおすものです。
②のプリントは小数を分数になおすものです。
5.『8分の1』『4分の1』を利用した計算の練習問題(4~5年生向け)
4〜5年生向けとなっていますが、6年生もこの問題から始めてください。4年生の夏より前の生徒にはむずかしく感じるかもしれません。
「4分の1系」と「8分の1系」の小数を分数に直すことから計算を始めてください。1を超える場合は過分数にします。
分数になおさないと、計算がめんどうで、まちがえやすくなるように作ってあります。筆算禁止です。
【解答】
$$① 5 ② 100 ③ \frac {13}{8} ④ 6\frac {1}{2} ⑤11 ⑥8\frac {5}{8} ⑦8 ⑧0 ⑨21 ⑩11\frac {3}{4} $$
練習問題(6年生〜中学受験向け)
- 実際の入試問題です。6年生になりたてでは難しいかもしれません。
- 全問正解であれば、かなりの実力と言えます。
- こちらに解説ページを作りました。
【解答】
$$①3 ②1\frac {1}{4} ③\frac {2}{9} ④\frac {1}{15} ⑤16\frac {1}{3}⑥\frac {1}{2} ⑦\frac {5}{6} ⑧1\frac {3}{5} ⑨2\frac {3}{5} ⑩\frac {2}{7} $$
