中学英語の教材の紹介です。
難易度低めの問題集では定番と言っていいものだと思います。
実際に指導に使用した時の様子に関してもシェアします。
『くもんの中学基礎がため100%』(KUMON)
評価 ★★★★☆(78/100)
中学1年生・英語を基礎からやりたい人・定期テスト対策
難易度 ★★☆☆☆(平易)
長所『よくまとまっていて分かりやすい』『普遍的な内容』
短所『あえていえば普通すぎる』
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良くも悪くも一般的な参考書・問題集と言って良いと思います。基本は「解説」→「ポイント確認ドリル」→「練習問題」という流れになっています。
解説は色分けや図が見やすいです。伝統的な文法解説で、前回紹介した『中1英語をひとつひとつわかりやすく』などに比べると固く感じるかもしれません。
『中1英語をひとつひとつわかりやすく』が、動詞とは日本語で「う行で終わる言葉」などと説明していたのに比べると、非常に一般的で常識的な内容になっています。悪い所は何もありませんし、分かりやすくまとまっています。
少し解説が素っ気なく、さらっと『副詞』『目的語』『修飾』などという文法用語が用いられています。英語が苦手な生徒は、こうした部分を読み飛ばすことになるでしょう。
解説を確認するためのドリルは平易なものが並んでいます。単語の意味も下に書いてあるので、解説を読んでから解けば、ほとんどの中学生がスラスラ解けると思います。
練習問題の難易度はやや簡単〜普通です。一般的な公立中学や中堅までの私立中学の定期テスト対策に向いていると思います。
単語がページの下部、問題のヒントがページの右部に書いてあるのは、良い点でもあり悪い点でもあります。ある程度以上の中学校では、このくらいの単語の綴りは覚えていかねばならないので、慣れてきたら単語やヒントは隠して解くといいと思います。
どんな学校でも英語の問題集は配布されると思います。あくまで本書は『学校の問題集が難しいので、もう少し分かりやすく独習できるものが欲しい』という生徒向けでしょう。
また英語が苦手な中2〜高校生が一気に復習するには最適だと思います。中1では読み飛ばしていた文法事項も、もう少し学年が進んで読めば理解できると思います。
このシリーズは各学年の英語に用意されていますし、単語編やリスニング編もあります。とにかくスタンダードな一冊なので、英語に苦手意識のある生徒はやってみて損はないと思います。
これでも難しいと感じれば、上述の『中1英語をひとつひとつわかりやすく』も選択肢に入れて良いと思います。
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