- 単位の問題の中でも『長さ』についてのページです。
- 単位の問題の中では一番簡単なものになります。
【長さの単位】
mm(ミリメートル)
cm(センチメートル)
m(メートル)
km(キロメートル)
長さの単位は基本的に以上の4種類です。
長さはm(メートル)を元にして考えます。『m(ミリ)は1000分の1』『c(センチ)は100分の1』『k(キロ)は1000倍』という意味ですから、m(メートル)を基準とすると
$$1mm=\frac {1}{1000}m$$
$$1cm=\frac {1}{100}m$$
$$1m$$
$$1km=1000m$$
これが長さの単位の『定義』です。定義とは『元々そのように決まっている』というような意味です。
m(メートル)が全ての基準となっているということと、同じmでも『ミリ』と『メートル』は別の意味だということに注意が必要です。
【単位を覚えるコツ】
長さの単位にかぎったことではありませんが、単位を覚えるときにしてはいけないことをあげておきます。
❌丸暗記・・・上にあるような表を見て『〇〇という単位から△△という単位は1000倍』とか『□□という単位から◆◆という単位は100分の1倍』などというように覚えようとするものです。すぐに忘れてしまうのでやめましょう。
❌単位換算表を見えるところに貼る・・・トイレや勉強机から見える場所にポスターのようなものを貼って覚えようとする方法です。単位が苦手な生徒のご両親が買ってきて貼るんですね。僕の生徒の家にもよく貼ってあります。逆効果ですので、はがしましょう。見ながら解くクセがついてしまい、いつまでも覚えられません。同じように単位換算できる定規・下じき・便利グッズの類も同じです。
では、どのように覚えればよいのか、2つのコツをあげます。
⭕️アルファベットの意味を覚える・・・上の【長さの単位】で説明したように、『m(ミリ)には1000分の1という意味がある』『cには100分の1という意味がある』『k(キロ)には1000倍という意味がある』というように覚えると応用がききます。その場合、『何を基準にして1000分の1、100分の1、1000倍なのか』ということが大切になってきます。長さの場合はm(メートル)が基準になります。
⭕️イメージで覚える・・・これも重要です。忘れないという意味では一番です。具体的には下で説明します。
【mm(ミリメートル)のイメージ】
mm(ミリメートル)は身近に分かりやすいものがあります。
このような定規をみんな持っているはずです。出してみてください。
定規の一番こまかい目もりがmm(ミリメートル)です。
一番左の0から見て、一番短い目もりが4つあって、次の5つ目が中くらいの長さになっていますね。ここが5mmです。そして10個で数字の1が書いてあります。これが1cmになります。つまり10mmが1cmとなります。
【cm(センチメートル)のイメージ】
cm(センチメートル)もmm(ミリメートル)と同じで、定規を思い出せばおおよその長さの想像がつきますね。
また『指の太さくらいが1cm、それを10個に分けたものが1mm』と覚えてもよいでしょう。
いずれにしても数字だけでなく、実際のモノでイメージすることが大切です。
【m(メートル)のイメージ】
メートルもイメージしやすい単位です。身長を測るときを考えるとよいです。
あなたの身長はいくつですか。140cmくらいでしょうか。140cmを『1メートル40センチ』と言うことを知っているでしょう。また『1メートル40センチ』は『1.4メートル』とも言えます。つまり1メートルが100センチなんですね。これで1メートルの長さが大体わかったと思います。
『肩くらいまでの高さが1m』『腕を軽く広げたくらいが1m』とイメージしてもよいです。
100cmが1mということが分かりました。つまり1cmが100個あつまって、1mになっています。ところで1cmは10mmと同じなので、10mmが100個あつまれば、1mになりますね。10×100=1000なので、10mmが100個は1000mmということになります。
【mm(ミリメートル)とm(メートル)を比べる】
1m=100cm、1cm=10mmなので
1m=100cm=100×10mm=1000mm
【km(キロメートル)のイメージ】
キロメートルはマラソンでイメージするとよいです。
学校でマラソンしますよね。1kmくらいですか?それとも2kmですか?マラソンを走り終わると疲れますよね。学校のグラウンドでまっすぐ走る50m走や100m走とは、長さが全然ちがうことがわかると思います。
そうしたイメージがあれば、「1kmって何メートルだったっけ?」と迷ったときに、「100mでは短すぎる」「10000mでは長すぎる」と感じられるようになります。100mでは短距離走ですし、10000mは大人のマラソンになります。
1kmは1000mです。2kmだとしたら2000mですね。
k(キロ)というのは1000倍という意味なので、km(キロメートル)は、m(メートル)を1000倍したものなんですね。
【cm(センチメートル)とkm(キロメートル)を比べる】
1km=1000m、1m=100cmなので
1km=1000m=1000×100cm=100000cm