SAPIXのオンライン授業は不評?
サピックスもついにZoom授業を開始しましたね。
しかし「時間が短い」「算数はやらない」などと不満が漏れているようです。
授業料の問題もあるみたいですね。GW特訓はなしで授業料もなし、平常授業は明らかにサポートされていないのに授業料はとる、だそうです。塾にも経営上の問題があるので難しいですね。校舎の賃料や講師の給与がなくなるわけでもないので。
早稲アカは逆転のチャンス
一方で早稲アカなどはZoomでも長時間拘束しての授業を早く打ち出していて、対照的です。特に志望校別特訓を条件なしで受けられることにしたことで、SAPIXの授業の薄さに心配する生徒が早稲アカに流れているようです。
代ゼミSAPIXが比較的保守的なのに対して、早稲アカは授業は古臭いのにテクノロジーに関しては積極的で、なんだか不思議ですね。
首都圏の難関校受験ではサピックス の一人勝ちだった状況に変化が起きるかもしれません。しかし、四谷大塚と早稲アカは、テキストや講師のクオリティがSAPIXに敵わないことは間違いありません。SAPIXから転塾するとかなり苦戦するでしょう。簡単な塾に移ってきたのだから上に上がれると思うと間違いなく失敗します。
時間の取れる今のうちにオンライン授業を体験してみるのがよいでしょう。
土台は家庭での勉強
いずれにしてもこの「長期引きこもり期間」で、子供の学力に大きな差がつくことは間違いありません。家庭でしっかり勉強時間を確保し、持て余さないように精神的なサポートもし、分からないところはフォローするということは並大抵ではありませんが、塾頼みではどうにもならないということがはっきりしました。
そもそも「塾に成績を上げてもらう」という発想でいる生徒は伸びません。同じ学校に通っていて、同じ塾に通っていても、一番上のクラスの生徒から一番下のクラスの生徒までいるわけで、その差はご家庭での勉強に依っているんですよね。
今出来ることを家庭でしっかりやる、この基本は長期在宅中も変わりません。
SAPIXの生徒とZOOMでの家庭教師
僕の生徒は大部分ZOOMになりましたが、SAPIXに通う生徒は、やはりテキストをこなすのに苦心しています。動画はまとまりすぎていて、得意教科以外は内容が入ってこないんですね。先生に叱られたり、小テストで同級生と競ったり、先生の雑談で笑ったりということがないと、苦手強化は身につかないようです。
ゴールデンウィークの教材も難しく、授業時間が伸びる傾向にありますが、オンラインであれば、急な日程追加や授業延長に対応しやすいのはいいですね。
先に一度テキストを解いてもらい、動画があれば見ておいてもらい、ご両親に教えてもらえるところは教えてもらい、残った所を一緒にやるという形式をとっています。それでもやる所はいっぱいですね。一人やご両親との勉強だと集中力が続かないので、本当は出来るところも「先生とやろう!」と残ってしまうこともあるようです。
僕の生徒だと小学5年生で5~6時間、小学6年生で7~8時間の勉強をしているようです。時間数だけが問題ではありませんが、参考程度に。