理科 小5 小6 中学受験

自転と日周運動の違い

最近、小学5年生の理科(天体)を教えていて、生徒が分かりにくそうにしていたことについてシェアしようと思います。

一言で言えば、「地球の自転と日周運動って何が違うの?」ということです。

「なるほど、小学生はそういう所でつまずくのか」と感心(?)しました。確かにややこしいかもしれません。

 


問題

この問題の(4)です。

問(4)

太陽が動いて見えるのは、地球が地軸(ちじく)を回転の軸として、1日に1回転しているからです。このような運動を地球の何といいますか?

またこの問題文が混乱を招いていますね。

 


自転とは?

この問題の答えは『(地球の)自転』です。

なぜなら地球が、地軸を中心に、1日1回、ぐるぐると回転している事自体は自転と呼ぶからです。

 


日周運動とは?

では日周運動とは何でしょうか?『日周』ですから、1日1回ということに違いはありません。

日周運動とは、地球から見える天体(太陽や月や星など)が、1日1回、地球の周りを回っているように見える事です。

 

 


自転と日周運動の違い

違いが分かったでしょうか?

最も大きな違いは、主語の違いです。ここでいう自転とは『地球』の動きです。一方、日周運動は『太陽や月や星など』の動きです。

もう1つの違いは、本当か見かけ上かの違いです。自転とは本当の地球の動きです。実際に地球は、地軸を軸として回っています。一方で、太陽や月や星は、1日1回地球の周りを回っているわけではありません。これは地球が自転しているせいで、『そう見えるだけ』ですね。

ちなみに月は本当に地球の周りを回っていますが、約1ヶ月かけて回っているので、1日1周しているように見えるのは、やはり見かけ上のものです。太陽や星はそもそも地球の周りを回っていません。

 


まとめ

  • 自転とは、(少なくとも中学受験では)地球が回っていること
  • 日周運動とは、他の天体(太陽・月・星など)が、地球の周りを回っているかのように見えること

 


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僕が家庭教師として生徒を指導するときは、生徒が多少面倒くさがって丸暗記で済ませようとしても、本質的な理解から逃げないように、丁寧に説明することを心がけています。この記事を読んで理解するのはある程度時間がかかると思いますが、実際に隣に座って口で説明すれば、1〜5分で終わるんですよ!

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