この教材を作った動機と教材の使用方法については、教材の第1回の冒頭をご覧ください。
この教材は
- 設問に邪魔されることなく文章をたくさん読むことが大切
- 『問題を解くテクニック』にばかりとらわれる国語の勉強では、本当に力(読解力と記述力)がつかない
- 主旨をとらえることが国語の最終目的である
- 記述問題は毎日書くことで磨かれる
という考えのもとに作られています。とにかく1日1題やる、ということが大切です。まだ3日分しか作ってないのですが・・・
注意点:
- 上の画像は一部なのでPDFの方から見てください。
- 最後の記述問題に関しては、指示された条件を満たしていれば、内容がひどくても認めてあげること
- 楽しんで本文を読ませることが大切で、細かい部分で理解不足があってもスルーすること
- 読んで終わりにせず、記述問題は必ずある程度の字数を書くこと
- 辞書を引けと言わないこと(引きたい時は引かせてもよい・言葉の意味をきかれたらグチグチ言わずすぐに答えること)
- 一言でいうならば[A][C]は『読書は創造的な行為であること』が主旨です。それに加えて[B]の『文字(アルファベット)や印刷術の発展によって、少数の文字の組み合わせであらゆる思考や世界観を表現できるようになった』ことにも触れてあれば最高です。『本は素晴らしい』『読書は素晴らしい』程度でもいいでしょう。本や読書に触れず、思いもよらない所に注目して書いてあっても目をつぶってください。
出典はヨースタイン・ゴルデル、クラウス・ハーゲルップ共著、猪苗代英徳さん訳の『ビッビ・ボッケンのふしぎ図書館』です。ヨースタイン・ゴルデルはずいぶん前にベストセラーになった『ソフィーの世界』の作者ですね。
桜蔭中の過去問(平成16年:古いので過去問演習に差し支えることもないと思います)でもあります。難関中は外国の文学から出題されることが多いですが、登場人物がカタカナ名であるだけで拒絶反応を示してしまう生徒もいるので、ぜひ外国文学に慣れておきましょう。またこうしたメタ的な構成(本の中の本)に慣れるのも大切だと思います。『ソフィーの世界』もそうした構成でしたね。子供が少しでも気に入った風であれば猛プッシュして、本を買って、読ませてあげるようにしてください。
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