- 新1年(現年長)の12月、1~3月に実施される入室テストの対策ページです。
- 入室を目指す生徒がどのような傾向の問題が出るのかを知ることができます。
- ページ下部に出題分野の一覧があります。
1. 強度を高めた勉強(ガリ勉)は禁止
- 子供の勉強は楽しく(interesting)が基本。大学受験のようなつもりで勉強させるのは絶対にNG。6歳程度では成長の個人差も大きいので、今できないことを無理にやらせず、種をいっぱい蒔いて、タイミングを測る。
- 習い事で勉強をできるようにしようという考えはやめるべき。両親が隣で、いかに時間と気力を使ったが勝負。ひらがな必須なので、読み書きを遅くとも4歳くらいから練習させること。嫌いにならずに成果を上げるには時間がかかる。少しずつ楽しく練習すること。
- 読書が勉強の全ての基礎。本が好きになるには1~3歳の読み聞かせが必須。4歳くらいからは少しずつ自分で。本は日光であり、水であり、肥料。良い本を存分に与えること。漫画は本ではない。
2. 合格基準・平均点
- 算数100点・国語100点・合計200点満点
- 合格基準は合計80点・40%(2022年第2回)
- 平均点 算数58・国語70・合計127点(2022年第2回)
- 180点以上は5%程度。満点もごくわずかいる模様(数人レベル)。
- 算数が難しい。国語はひらがなが読めればできればオーケー。
- 3,4,5年で入室するより随分楽。自信がなければ、早めに入室しておくという手はやはり有効。
3. 国語の対策
- ひらがなの読み書きと読書習慣が全て。
- 焦って対策しても逆効果なので、少しずつ練習すること。ひらがな・カタカナを完璧にするには1年ほどかかることを想定すること。
- 書き順を必ず守らせること。ここで書き順をおろそかにする癖が付くと、一生治らない。
4. 算数の対策
普段からものの数を数えさせたり、引き算をさせたり、さまざまなパズルをさせたりすること。いわゆる計算はまだ出題されないが、2桁までの足し算・引き算、九九くらいはできていてもよい段階。
実際に出題されるのは算数や数学というより、読解力を問う問題。下のプリントやSAPIXのドリルを解くと良い。
5. 出題内容一覧
第1~3回まで内容的に大差ない。年度によっても変わらない。以前の年度に出題されたものがそのまま出題されることもある。
【2022年12月第2回】
算数
1⃞数を数える
絵に描かれたおやつの数を書く。数が数えられる、数字が書けることが前提。
2⃞引き算
コップがいくつか描かれており、あといくつで10になるか答える。引き算の概念があるか、10になるまで試す力が必要。
3⃞大小関係
(1)数が多い方に丸を付ける
(2)どちらの方が高いところに立っているか。
(3)てんびん・どちらが重いか。
(4)帽子をかぶっていない人が多いグループはどれか。
(5)メガネをかけ、かつ帽子をかぶっている人はどのグループにいるか。
4⃞パズル
2つのパーツを合わせて正方形にする
5⃞セット
A1個とB1個を合わせるとC1個になる。余りは出ない。という問題条件。
(1)A2個、B1個が見えている。Cは2個できた。AとBはあといくつか。など
(2)(1)の発展。
国語
1⃞ひらがな(動物の絵を見て名前を選択する)
左右反転しないか。濁音、半濁音が分かっているか。「ね」と「わ」の違い、「さ」と「き」の違いが分かっているか。→ひらがなを『ギリギリ書ける』のではなく、スラスラ読む・スラスラ書けるレベルまで使いこなしていることが大切。
2⃞ひらがな(野菜の絵を見て名前を書く)
ひらがなが書けること。ハネを直される(×にはされない)。
3⃞季節の行事
節分、ひな祭り、七五三、こどもの日の絵を選択。→幼稚園・保育園の行事やイベントの意味を説明し、家でも行う。
4⃞鳥の名前を作る
にわとり・ふくろう・かるがも・ぺりかんといった名前を知っている、ひらがなが書けることが前提。→動物・料理・植物・乗り物・魚・虫など子供らしい興味をある程度の知識まで高めていること。
5⃞文章問題
工藤直子「はきはき みのむしせつこ」・『工藤直子詩集』所収・角川春樹事務所より