クラス落ち
入塾直後にクラス落ちして以来、久しぶりにやって来ました。クラス落ちです。
我が子の通う校舎では、偏差値63程度が最上位クラスなので、陥落は確実です。
今回の結果を受けて、僕の勉強の管理が雑で、やらせ過ぎで、我が子に寄り添ってなかったと反省しました。家庭教師として、熱心すぎて失敗するご両親を多く見てきたのに、自分がそうなってしまったことに驚きました。逆に言えば、職業上の経験がなければ、この結果を受けても、間違った方向に向かっていることに気付けていなかったかもしれません。
我が子の反応
やはりショックは大きかったようです。ソファに突っ伏して泣いているようでした。我が子の心中を察するに、同じマンションから一緒に通っている友人と別クラスになってしまう事も嫌でしょうし、日々頑張っているのに報われなかった事も辛かっただろうと思います。
テストの分析
明らかに算数が悪く、その原因は全てミス。8問もミスしていました。
今回は思考力問題もある程度チャレンジできており、理解できていなかったのは6⃞の(3)のみ。これ以外は分からない問題はないはずなのに、ポロポロと点を取りこぼしています。
ここで感情的になって「ミスしないようにしなさい!」「集中しなさい!!」と子を責めるご両親をたくさん見てきました。これは何ら建設的でなく、改善に繋がらない上に子供との信頼を損なうことになると、長年の経験で確信しています。正直な所、僕も「何やってるの・・・」とは思いましたが。
子供は絶対に絶対に絶対に真剣にやっています。それでもミスをするのは構造的な問題があるからです。
ミスと言っても色々ありますが、我が子の場合は、以下の4つの原因が化学反応を起こしました。小学生というのは「え、なんで?」と思うほど、突然出来なくなることがあるものです。
① 筆算のやり方が確立されていない
② 字が汚い
③ 勉強しすぎ
④ 眠かった
ミスについては、生徒のご両親から質問されることが最も多いものなので、我が子を例にとって①~④のそれぞれについて、説明します。
『ケアレスミス』などない!我が子のミスの原因
① 筆算のやり方が確立されていない
筆算は完成された手法だと思われがちですが、人それぞれ個性があるものです。我が子の場合、自身のやり方が確立されていないことが1番の問題です。筆算の中だけで色々な問題があるのですが、我が子の場合、特に繰り上がり繰り下がりが雑になっています。
足し算・引き算の筆算の中で、元の数字に斜線を引いて、消して繰り上がり・繰り下りを書く生徒と、書かない生徒がいます。これは先生でも意見が分かれるのですが、僕は最近書いた方が良いと思っています。これに関しては、ドリルを作ろうかな、と考えています。
② 字が汚いこと
「字をきれいに書きなさい」と叱っても絶対に改善にしないので注意が必要です。これは後述します。筆算の桁が揃っていない、問題を解く上で必要な『式』『図』『筆算』のレイアウトが悪いというのも、字が汚いに含まれます。
問題用紙の限りある計算スペースの中で、『式』『図』『筆算』をどう配置し、どの程度の大きさと丁寧さ字(フォント)で書いていくのかというのは、もはやデザイン力の領域だと思っています。
③ 勉強しすぎ
わが子の解答を見るに、一問一問に集中出来ておらず、反射的に解いていました。これは勉強し過ぎ(させ過ぎ)でした。知っている問題が多すぎる上、たくさん演習させられ過ぎて、考えずに解く癖がついていました。そうでないと毎日の課題が終わらないからです。これに関しては、大いに反省しました。
④ テスト時に眠かった
「本番中疲れてて眠かったのもある」と本人が言っていました。これも大きな問題でした。テスト前に親子で根を詰め過ぎていました。当日はのんびりしてリフレッシュしてテストに向かって欲しかったのですが、僕が仕事中で目を離した隙に、ずっとボカロの曲を聴き続けて、頭ぐるぐるの状態だったそうです。
1問ずつに集中出来ていないという問題は、算数以外にも普及していました。理科・社会は知らない問題はないという位に準備していったにも関わらず、簡単な所で間違っていました。
テストが悪かった時の親(僕)の反応
僕は家庭教師として「テスト結果に一喜一憂しないでください」と口にタコが出来るくらい(?)言っています。また成績の悪かった時に親が取り乱す(特に叱る)ことで、子供に対して間違ったメッセージを与えることになり、受験生活全体に悪影響を与えるということも、痛いくらいに理解しています。
今回の我が子のクラス落ちに関しては、僕は驚くほど冷静でいられました。むしろ『一旦立ち止まるのもいいよね』と感じました。
というのも、最近、良くないと薄々感じているいくつかの勉強習慣を改善出来ずにいたのですが、この結果を突き付けられて、『これは根本的に改革するしかない!』と我が子と意識を共有できたからです。
まずは我が子を安心させる
これまでの経験から、テストが悪かった時は、「怒っていないよ」ということを親が伝えることが重要だと思っていました。
実際、『怒っていないし、成績が悪かったことで罪悪感を感じる必要はないよ。君が頑張ったことは知っているから結果は仕方ない。かといってガッカリもしてないし、君の才能を疑ってもいない』というようなことをやんわり伝えました。
問題点は基本中の基本だった
僕も今回の結果を受けて、冷静になれました。このような状況の生徒を多く見てきたにも関わらず、ズルズルと良くないやり方で来てしまったことを反省しました。
- 勉強量が多すぎる
- 睡眠時間が足りていない
- 音楽を聴きながら勉強している
- 字が汚い
- ソファで勉強している(姿勢が悪い)
本当に基本的なことばかりですよね。安定した生活・堅実な勉強習慣の上にしか、良い成績は生まれないと分かっているのに。
それぞれの中身について少し詳しく書きます(クリックで詳細が開きます)。
① 勉強量が多すぎる
我が子はSAPIXに加え、公文・英語・ピアノ・体操教室に通っています。その宿題や練習含めて、毎日のルーティンだけでも大変です。その上、『漢字が苦手だから毎日漢字を少しずつやろう』『思考力問題が解けないから毎日1問やろう』などなど、苦手が見つかる度にやることを増やしてきてしまいました。
毎日の課題をタブレットに書き出しておくのですが、todoリストがページいっぱいになっていることもありました。我が子は、終わったら好きに遊べると分かっていても、リストを見るだけでウンザリして、手が進まない事もありました。そんな時は表情が死んでいるんですよね。本当に良くなかったな、と反省しています。
ザックリ断捨離して、課題を半分くらいにします。そして苦手で腰が重くなりがちな算数は全て一緒にやることにしました。算数をやるときは僕と一緒の時だけにしたことで、字が汚かったり、雑に解いているときは、すぐに指摘できます。疲れていて明らかに集中できない時はいっそ勉強させないことで、解くときは絶対にミスしないという意気込みで臨む事を徹底させます。
成績が悪かったからには、さらに勉強が必要だと思っていた我が子は意外そうでしたが、「パパはプロだから信じていい。むしろこれまでやらせ過ぎて反省してる。」と伝えました。我が子はホッとしたようでした。
② 睡眠時間が足りていない
我が子は『たくさん寝たら負け』という謎の矜持があり、勉強が終わっていてもダラダラといつまでも起きています。母親が注意しても聞く耳を持たず、僕も平日夜は仕事でその場にいないので、我が子は寝るのが12時過ぎになっていることもありました。
当然、朝は登校時間ギリギリまで起きられず、僕と一緒にいられる唯一の時間である朝も勉強出来ませんでした。昼間もぼんやりしていることがあり、夜8時くらいになって元気になってくるような、典型的な夜型人間でした。
これは夫婦でずっと問題視していたのですが、『成績が悪くなければこれが我が子のペースなのかも』と目を逸らしていました。
今回の結果を受けて、『どんなに遅くても』22時にベッドに入り、朝は必ず6時に起こして、登校前にある程度一緒に勉強すると決めました。
これまで早く寝る事に抵抗していた我が子も、テスト中に眠かったことが成績に影響した事を実感しているようで、新しい睡眠サイクルに反発しませんでした。むしろ本人もこれまで睡眠不足で辛かったはずで、かえってホッとしたのではないかと思っています。
③ 音楽を聴きながら解いている
これも良くないと思いつつも、自分が大学受験の際に音楽を聴きながら勉強を始め、集中し始めたら消すというスタイルだったので、我が子も成績が保たれているのであれば、むしろやる気に繋がるのではないかと許容していました。しかしやはりこのスタイルは小学生には向きませんね。SAPIXでも絶対やめるように言われました。
とにかく1問に集中してミスを減らすという方向でやっていくので、音楽を聴きながら勉強するのは禁止にしました。本人も納得していました。
④ 字が汚い
これも良くないことは明らかなのに放置していました。これは『睡眠不足』や『課題が多すぎる問題』と直結しています。
上述の通り「字をキレイに書きなさい」と言って叱るだけでは改善しません。
よく寝て、課題を減らし、余裕のある状態で勉強する。さらに、元気でも汚い字になる場合は、癖がついてしまっているので、こまめにチェックして(できれば隣で見ていて)、都度書き直させることが大切です。何時間分も溜まってしまった状態で全部書き直させるのは無理なので、すぐに指摘する必要があります。
その際、叱る必要はありません。汚かったら、やり直しをさせるというだけでいいです。「汚いと例外なく書き直しなんだな」だというある種の信頼が子供に生まれないと改善しません。
⑤ ソファで勉強していた
疲れすぎてできるだけ楽に勉強したいということで、タブレットで勉強する時などは、ソファに寄りかかって勉強していました。字が汚くなるし、集中できないということで、やめました。丸暗記のものならばソファで赤シートといったスタイルでもよいですが、しっかり計算するものや考えるものは、ちゃんと座って机で解いてもらうことにしました。
リベンジが楽しみ
次は11月マンスリーテストです。勉強量を減らして、ミスを減らし、集中力を高めるという方向性がどう出るのか楽しみです。理科・社会は下がるかもしれませんが、まだまだ長い受験生活なので、試行錯誤してやっていこうと思います。
