5歳の娘に『新学年第3回入室テスト2017年(新1年)』解かせてみた所、満点でした。ストレスのかからないよう時間を測っての厳密なテストではなく、隣に座って1問ずつ正解か不正解かを伝えながら解きました。内容に関しては何も教えず、手助けはしませんでした。
1⃞ひらがなを正しく理解しているかの問題
例題 『さんぎょ』『きんぎゃ』『きんじょ』『きんぎゅ』の中から正しいものをえらんでまるをつけましょう。
対策としては、幼稚園(保育園・こども園)の年少〜年中までには平仮名・片仮名がスラスラ読めるようにしておくことが大切です。またほとんどのひらがなを正しく書けるようにしておきましょう。
ごく幼い時からの絵本の読み聞かせが全ての基本です。『絵本を読んでもらうことが好き』→『自然と文字に興味を持つ』→『少しずつ機嫌よく教える』→『1年くらいかけて少しずつ読み書きができるようになる』→『自分で絵本を読むようになり、字を書きたいと言うようになる』という流れが理想です。『勉強』と意識させずに、楽しく少しずつ教えるのことが大切です。
自分で読めるようになれば絵本が好きになるはずです。そのためにはテレビやYouTubeやゲームがいくらでも見られる環境にしてはいけません。子供にとっては、絵本よりもそちらの方が楽しいに決まっているので、本を読まない子供になります。うちでは『オリンピックのこの競技を見る』『調べたいものをYouTubeで見る』『遠足の天気が知りたいからニュースを見る』など目的がある場合以外は見せません。平均しても週1時間以下だと思います。娘は本が大好きで、図書館で10冊借りても、帰宅してすぐに全部読み切るほどです。テレビやYouTubeやゲームの管理が緩いご家庭では、本好きは育たないと思って間違いありません。
平仮名・片仮名を教えるには順序が大切です。まずは読めるようにすることです。いきなり書かせてはいけません。意味の分からない作業をさせるのは、どの年代の勉強でも1番してはいけないことです。また知的・精神レベルの成長は子供によって違います。早すぎる時期に教えても吸収されません。ちょっと試してみて、「あ、まだ早いな」と思ったら時間を置くことが大切です。本人が興味を持っていて、吸収できている様子であれば、疲れない範囲で教えてあげましょう。
①平仮名・片仮名の読みを日常生活で折に触れて教える(絵本の簡単な所を指で指しながら読む・お菓子のパッケージを読んでやる等)
②お風呂に平仮名・片仮名の一覧を貼り毎日読んでから上がる
③平仮名・片仮名のおもちゃで遊ぶ(ブロック・タッチペンでタッチすると音が出るもの・カード等)
④仕上げ→平仮名・片仮名を読むドリルやアプリ
読めるようになったら書く練習をします。これは手先の器用さも関係してきます。
①お絵描き・色塗りなどで、線を引くこと自体に慣れておく
②鉛筆の正しい持ち方を教える(三角鉛筆や握りを補助するアタッチメントを使う)
③機嫌の良い時に簡単なものから1字ずつ教える(無理強いしない・たくさんやらない・反転などしていても細かく直さない・誉める)
④何文字か書けるようになったら体系的にドリルやアプリで練習する
⑤促音『っ』、撥音『ん』、濁音『が』等、拗音『きゃ、きゅ、きょ』等、長音『ー(伸ばす音)』などの読み方・書き方を教える
以上のことを、年単位でじっくりやっているかどうかがポイントになります。ひらがなの読み書きがしっかりできていれば、1⃞の問題は満点ですが、入室テストのためだけに『対策』しようとするとかなり苦戦します。本来何年もかけて楽しく覚えるものを、勉強として詰め込むと勉強そのものが嫌いになってしまう危険もあります。
勉強だと意識させずに、3~5歳くらいにひらがなをマスターさせておきましょう。もしも入室を考えている段階でひらがなが怪しい場合でも焦るのではなく、『本人が楽しく』『親はにこやかに機嫌よく』『疲れたらすぐ終わる』ように勉強しましょう。