6年生はいよいよ受験前最後の夏休みが間近となりました。
SAPIXでは組分けテストも終わり、結果が出なかった生徒(とご両親)は、焦りが最高潮に達していると思います。組分けテストで不調だった生徒は、何か対策を取らねばならないと思いながらも、これまでにやってきた勉強の範囲が広すぎて、何から手を付けて良いのか分からない状態で途方に暮れてしまいがちです。
この時期によく聞かれるのが、「過去問をそろそろ解いたほうが良いのか」「プラスアルファで何かやっておくことはないのか」といった質問です。
答えはシンプルに「過去問はSAPIXで指定されるまで解かなくて良い」「プラスアルファはない」ということです。この時期に焦って新しい市販の問題集を買ってきたり、過去問に手を付けてまともに得点できずに絶望したりするのは、無駄なことです。(ちなみに特定の志望校の過去問を何十年分・何百回解いても、基礎が固まっていなければ合格はできません。)
この時期であっても(この時期だからこそ)、サピックスの通常テキストを大切にしてください。土特よりもデイリーサピックスとデイリーサポートです。これがしっかりできている生徒のみ、土特や過去問や市販の別の問題集に手を付けることです。ただし、そういった生徒は上位層だけでしょう。
もう直ぐ7月の復習テストもあります。こちらにエネルギーを注いでください。通常テキストからほとんど出題されますので、普段の勉強をもう一度見直すよい機会です。
今日は3人のSAPIX6年生を教えましたが、算数の復習テストでどういった問題が出題されるのかを問われました。時間がなくて簡単になってしまったのですが、以下のページにまとめてみました。参考にしてみてください。
おすすめは、①『ボールの跳ね返りの問題』(『2回目と3回目が同じ高さになる問題』あるいは『高低差のある台の上を跳ねる問題』)です。これはけっこうみんな間違えるので、しっかり対策すると差を付けることができます。
次に、②『食塩水のやりとり』です。これは必出です。しっかりやり取りの図を書いてください。
図形で言えば、③『長方形の内部の平行四辺形の面積を求める問題』が出やすいです。以下のような形で内部の赤や青の面積を求める問題ですね。
時間がなければ、3つをチェックしてみてください。