新4年11月第1回入室テストを受けて、前回記事の通り、入室基準点を取ることができたので、入室手続きを済ませてきました。
入室までの流れとしては
といったものです。もちろんSAPIXの開催する説明会に出席したり、SAPIXの説明動画を見たりするのが普通ですが、僕はSAPIXに決めていたのと、SAPIXのシステムを理解しているので、そうしたものは全て省略しました。
最初に郵送されてくる振り込み票の金額は124,300円でした。入室金と2ヶ月分の授業料です。
今日僕がやったのは、上記の流れの5『入室書類を書いてSAPIXの教室に持って行く』ですね。実際に入室する教室まで出向く必要があるのですが、教室の事務が開いている時間帯が限られているので意外と大変です。
教室でやった内容は以下のものでした。
ノートセットはSAPIXの授業で使う国語ノート・社会ノート・汎用ノート・基礎トレ用ノートでした。SAPIXのものでなくても構わないが、気に入れば事務で買って使い続けられるという説明でした。最初だけ無料です。
言葉ナビはSAPIXの国語で重要な教材です。マンスリーテストの度に言葉ナビの中から範囲のページが示されて、そこから出題されます。新4年の2月に入室してから、毎回示される範囲をやれば十分ですが、我が子はこうした教材が好きなので、すぐに読んでいました。
『割り算ハンドブック』は、新4年入室までに割り算(あまりのある筆算まで)をできるようにしておいてくださいという趣旨で、できる生徒は必要ないでしょう。
通塾に関する説明は5分ほどで終わりました。色々質問がある保護者であればもっとかかるでしょう。
事務の方から受けた説明としては以下のものです。
送迎については、簡単に言うと、授業終わりに保護者達が大挙して車で集まると、周辺に迷惑だからやめるようにということです。
授業時間に関しては、4年生は17:00時から正規の授業が始まるが、16:30から授業前テスト(基礎力定着テスト)があるので間に合うなら受けるようにとのことでした。僕は基礎力定着テストをしっかり受けて、家に帰って直しをすることは必須だと思っています。
我が子は小学校から塾までの移動方法に悩んでおり、良い時間帯のバスがないこともあり、行きはお友達のママに送ってもらい、帰りをうちで引き受けるなどの方法も検討しています。
住む地域やご両親の仕事の形態によっては、送迎が大きな負担になります。通塾路を確認して練習しておくことが必要になります。周りのサピ友の保護者同士で送迎を分担することもよくあることなので、検討してみてください。
入室金と最初の2ヶ月分は振り込み書がすでに送られているのでそちらで払い、残りは銀行引き落としの手続きをするようにとのことでした。
また副教材やノートにある程度お金がかかるけれども、基本的には上記画像の費用でほとんど完結するとの説明もありました。特に4年生は追加で支払うべき副教材があまりないとのことでした。
建前としては『必要ならば買ってください』というものですが、SAPIXの副教材(参考図書・問題集)は実質必須です。
4年生の追加教材はベイシックと白地図トレーニング帳のみです。あとはノートがなくなったら事務の所で買えるとのことで、これはSAPIXのメンバーカードを示せば、翌月の銀行引き落としに付けておいてもらえるので、生徒だけで買ってくることができます。
これら『追加でかかる費用』については、こちらが何も聞いていないのに、事務の方が細心の注意を払って説明をされている印象でした。それだけ問い合わせやクレームが多いということでしょう。
いずれにしても説明はしっかりしており、費用も基本的には毎月の授業料と各講習(春・夏・冬)で完結していて、高額ではありますが悪徳な感じは一切ありませんでした。
費用は、中学受験を考える上で最初で最大の問題です。生活にそれほど余裕がないのに、お子様をSAPIXに通わせているご家庭もけっこうあります。外国人の方はお子様の教育に惜しみなく出費する傾向もあります。無理は禁物ですが、子供の教育に資本を全振りをするという考えも否定できないので、ご夫婦でよく話し合う必要があります。基本的にはお父様が中学受験での出費に消極的です。お母様主導で中学受験をする場合は、誤魔化さずに誠実に話し合いお父様の理解を得ることを強くお勧めします。
今日対応して頂いたSAPIXの事務の方は穏やか・にこやかで印象がよかったです。職業柄様々な塾の先生の話を聞きますが、SAPIXのホワイト企業ぶりは圧倒的だと思っています。多くの塾はかなりブラックで、事務員・先生の余裕がない感じです。SAPIXは給与や福利厚生がしっかりしており、当然先生の質がよいです。合格実績がある→高額でも生徒が多く集まる→社員の待遇が良くなる→より実績が上がる、という良い循環ができているように思います。もちろんSAPIXでも一部問題のある先生もいますが・・・
今日僕が説明を受けたのは5分程度でしたが、質問すれば何でもじっくり答えてくれる雰囲気でした。
マイページからオリエンテーション動画や様々な資料が見られるので、じっくり見ればそれで完結すると思います。それでも分からなければ教室に電話すればよいと思います。
SAPIXに限らず塾に電話して問い合わせるのは全然悪いことではないので、最低限の資料を読み、それでも分からないことは電話してしまうのが早いです。
入塾後も事務の方や担当の先生に電話するのは問題ないです。特に担当の先生と個人的に関係を構築するのは重要なことです。塾の先生というのは、基本的に一人一人の生徒をじっくり見る余裕はありません。ですが、親がうまくコミュニケーションを取れば、我が子の塾での様子を伝えてもらったり、勉強のアドバイスをもらえることもあります。
ただし、喧嘩腰で電話したり、あまりにも頻繁に面談を要求したりするのはNGです。当たり前ですね。
また「なぜ成績が上がらないのですか」という質問に関して、塾の先生は「塾の宿題をしっかりやってください」としか答えられないことを覚えておいてください。SAPIXのシステムは完成度が高いもので、授業をしっかり受けて、しっかり復習して、しっかり宿題をこなせば、ある程度の点数が取れるようになっています。
塾の先生に電話するのであれば、おだやかに具体的に質問することを心がけてください。塾の先生は、我が子専用の受験コンシェルジュではないので何でもしてくれるわけではありませんが、あくまでも敵ではなく、強い味方です。
親が先生に対して敬意と感謝を持って接することで、「勉強ができるということは大切なことなんだな」と子供が感じるようになります。そこに価値を置かない親子が受験で上手くいくことはありません。子供の前で先生の悪口を言ったり、コロコロと塾や習い事を変える保護者がけっこういます。たとえ不満があったとしても、子供の前で態度に出さない、最低限の礼節を持って先生に接することが大切です。受験や偏差値以前の問題ですね。