サピックス 小5 小6 勉強の仕方

テストの点数が悪かった時に親はどうすればよいか(中学受験)

僕は家庭教師として、テストの点数が悪かった時に生徒や親がどういった反応をするか、たくさん見てきました。僕との授業中にテストの結果が(郵送やインターネットで)判明することもよくあります。サピックスなどは毎月のテスト結果がクラスの昇降に関わるので、テスト結果が精神状態に打撃を与えます。そうした家庭内でのリアルな場面(修羅場ともいいます・・・)を経験している回数は、塾や学校の先生よりはるかに多い自負があります。

「中学受験は親の受験」などとも言われますが、テスト結果が悪かったときに親がどう対応するかが、生徒のその後の勉強に確かな影響を与えます。ご両親としては、それは十分に分かっていても、どうしても感情的になってしまいがちです。

そうした場合に「とるべきでない態度」と「とるべき態度」をお伝えしようと思います。

 

「たまたま」は100%言い訳である

塾の試験の点数が悪かった時に陥りがちな良くない態度の一つが、親が生徒と一緒になって言い訳するというものです。「たまたま計算間違いが多かった」「たまたま苦手な範囲だったから」「たまたまその日は体調が悪かった」などと、「たまたま(偶然)」のせいにすることです。僕の経験上、出来る親子ほど(仮にその回の成績が悪かったとしても)そうした言い訳をしない傾向にあります。

こうした言い訳は、心理的な防衛本能のようなもので、ある意味では仕方のないことです。親からすれば、「うちの子供には素晴らしい能力があるはず」という譲れない信念と、「点数が悪かった」という事実との折り合いをつけるために、「たまたま」はもっともお手軽な言い訳になるんですね。

でも少し考えれば分かる通り、その「たまたま」は、成績が悪かった本当の理由ではないし、次につながるポジティブな反省でもありません。上に挙げた「たまたま」の例に関して言うならば、計算間違いや苦手な範囲が多いのは実力不足そのものですし、多少体調が悪くても、優秀な生徒は高得点を取れるものです。

その他にも、よくある言い訳として「テスト前に風邪で塾を何日か休んだ。だからその日の内容が分からなくて、点数が取れなかった」というものもあります。これは「なるほど、仕方ないか」とつい納得してしまいそうな言い訳ですね。ですが、この言い訳にも問題があります。

・頻繁に風邪をひくならば体調管理に問題がある

・たまに風邪をひくくらいは誰でもあるのだから、塾を休んだ日を埋め合わせる方法と余力は持ち合わせていなければならない

・入試本番でその内容が出たとしても「そのとき塾を休んでいたから」と言い訳するのか

・よく問題を分析してみると、塾を休んだ部分の問題の配点はそれほど大きくなく、むしろそれ以外の範囲でも点数が取れていなかったという場合が多い

といった点です。

他にも、僕がよく生徒からきく言い訳を挙げましょう。「近くでテストを受けていた生徒がうるさかった」「室温が暑すぎた・低すぎた」「何かの機械がブーっと音を立てていて気が散った」などというものです。「試験監督が寝ていたから」などといったトンチンカンなものもありますね。食事に関する言い訳も多いです。

 

 

「たまたま」が続けば「たまたま」でない

いずれにしても、「たまたま悪い」成績がずっと続くようならば、それは「たまたま」ではないはずで、根本的な原因をしっかり考える必要があります。

僕が生徒から「たまたま〜だったから」式の言い訳を聞いた時には「それは関係ない」と一蹴します。事情によっては少し可哀想だと感じる時もありますが、ここで大人がどういった態度をとるかが肝心です。ことテストの点数に関しては、どんな言い訳をしても意味がない、ということを子供に理解してもらうためです。

親子が揃って言い訳をすることで、「成績って、たまたま良かったり悪かったりするものなんだ」と子供が感じるようになり、勉強の焦点がボケていきます。親の(教師の)大切な役割の一つは「ちゃんと(正しい)勉強をすれば、その分だけ成績は上がる(逆にサボれば成績は下がる)」という信念を、子供に植え付けることです。

 

 

テストの見直しをして、具体的な原因を親子で共有する

テスト後に大切なのは、「たまたま悪かった」で済ませず、具体的に「どの問題がなぜ解けなかったか」を分析することです。要するにしっかりとテスト直しをすることです。そうすれば、しっかり理解出来ていなかった箇所、元々不安だった箇所に、不正解が固まっているという、当たり前のことに気付くはずです。

ご両親が、子供の成績が悪い理由を正確に把握せずに、感情的になるのは危険です。成績が悪いのを塾のせいにして塾をやめてしまったり、子供に能力がないと勘違いして子供の自信を奪ってしまうこともあります。子供の勉強時間を増やすだけで解決しようとして、子供が勉強嫌いになる要因になる場合もあります。

ですから、テストの見直しは(普段は一緒に勉強する習慣がなくても)親子で丁寧にやるとよいでしょう。子供に見直しを任せてしまうと、答えを写して終わりになったり、解けなかった原因が曖昧になりがちです。また点数が伸びない原因をご両親が肌で感じ、具体的に把握することで、今後の勉強の方向性が定まります。テストの見直しというのは、そういった意味でも、とても大切だということです。

とはいえ、テストの見直しはとても根気のいる作業です。生徒のレベルが高ければ(間違いが少なければ)1教科10分で終わるかもしれませんが、時には2時間以上かかるかもしれません(4教科で8時間!)。もちろんご両親がそれだけの時間が取るのは大変なことです。ご両親が問題を解けなければ親子ともにストレスを感じるでしょうし、ご両親が優秀であれば「なぜこんな簡単なミスをするんだ!」と感情的になってしまうかもしれません。そうした場合は、家庭教師や個別指導でテストの見直しをするのもよいでしょう(宣伝ではありません・・・)。

僕は、生徒のレベルに合わせて「50%以上の問題だけ」と「20%以上の問題だけ」といった風に、範囲を限定して見直しをします。難し過ぎる問題に時間をかけても意味はありません。

そうしたテストの見直しは、僕の大好きな授業の一つです。家庭教師として生徒と一緒にテスト直しをする時は、良い勉強ができていると実感できます。生徒は「なぜできなかったんだろう?」「できるようになりたい」と感じているので、意欲的に取り組んでくれますし、最終的には「なんだ、こうすればもっと点数取れたんだ!」と納得してくれます。成績が悪かった時も、原因が具体的に分かれば、ネガティブな気分が吹き飛びます。ただし一教科2時間かかるという場合もよくあるので、たっぷりと時間を確保してもらう必要があります。

 

 

まとめ

まとめましょう!テストの点が悪かった時にご両親がとる態度は、、、

・「たまたま~だったから」と言い訳しない・させない

・テストの見直しにたっぷり時間(目安は1教科1~2時間)を割いて、「なぜ間違えたか」を具体的に考える

・「才能がない」「勉強に向いていない」「努力が足りない」などと子供を責めない

・できない原因は、突き詰めれば1問1問の理解不足→感情的になる必要はなく、1問ずつ解決していく

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