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【中学受験Q&A】6年生になって過去問や塾の復習が追いつかない

  • SAPIXの6年生
  • 中位クラス
  • 塾のテストや過去問演習が多すぎて復習する時間が取れない
  • やりっぱなしになっている

 

【Q】

6年生の秋以降、塾のテストが毎週のように実施され、過去問演習は毎週1年度分が塾から課されています。何とか言われた分量をこなしているのですが、見直しがしっかり出来ておらず、未消化のものが積み上がっています。こうしたものの優先度についてどう考えていけばよいのか、アドバイスをお願い致します。

 

【A】

基本的に算数のテスト(過去問)1回分の復習は90分と考えてください。もちろんテストの出来にもよりますが、例えば100点中80点だとすれば、実力的に余裕のある問題ということになるので、基本問題だけでなく後半の思考力・応用問題に取り組んでみてください。大問1つに30分くらいかけて試行錯誤して構いません。また100点中30~40点という場合には、後半に取り組む段階ではないので、ご両親が簡単な問題を選別してあげて、60点程度が取れるように90分の範囲内で復習してみてください。

国語は記述をじっくり書き直す必要はありません。そんな時間はないと思います。漢字等の知識問題の復習は当然として、選択問題の復習に時間をかけてください。本文を読み直し、解説を読んで、間違った選択肢のどこが不適切なのかをはっきりさせてください。およそ20~30分で終わるでしょう。

理社の復習にかかる時間は出来に大きく左右されます。理科は知らなかった知識を確実に押さえてください。できればその場で「そうだったのか」だけでなく、都度ノートにまとめておくとよいです。生徒のレベルによりますが計算問題のとても難しい問題は解かなくても構いません。理科は分野によって得意不得意が大きい教科なので、苦手な分野の復習から逃げずに、解けなかった問題の基礎的な知識や法則を確認するようにしてください。20~30分程度かかるでしょう。

社会は復習しなくてよい問題はありません。間違った問題は全て見直して、テキストに載っていない知識は自分のノートか普段メインで使っているテキストに書きこんで、定期的に見直してください。スマホやタブレットにまとめておくのもよいです。この作業が社会にとってとても大切です。これがないと伸びません。20分程度かかります。

以上をしっかりやると、1回のテスト4教科で2~3時間かかります。これを毎回こなしてください。それに割く時間がないのであれば、過去問を解いたり塾のテストを受ける回数が多すぎるということになります。それほど志望校でもないけれどとりあえず解いてみた受けてみたという問題は復習のモチベーションも低いはずです。そうしたものは最初からやらずに(塾から指定されて仕方なく解くものがあるかもしれませんが)、普段の塾の勉強や第1~2志望の過去問の力を振り向けるようにしてください。

 

【まとめ】

  • テスト直しは大切なので、解きっぱなしはだめ
  • 直しの時間が取れないなら、解かない・受けない
  • テストは全部解けるように出来ていないので、実力に応じて、決まった時間内で復習する
  • どの問題を解き直すべきか予め指定してあげると短時間で済み、生徒の気持ちも楽になる
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