4年6月マンスリーの結果【我が子】
- 算数130台(偏差値65)
- 国語120台(偏差値61)
- 理科90台(偏差値65)
- 社会80台(偏差値67)
- 合計430台(偏差値67)
でした。
総評
今回はマンスリー直前に1週間旅行に出ており、十分な勉強時間が取れずに出来が不安だったのですが、結果は我が子としては良いものになりました。
ただ苦手な算数がかなり簡単だったことと、集中して勉強した社会の平均点が低く差をつけることができたことが有利に働いたことが大きく、実力はまだまだと感じています。
特に漢字ミス・計算ミスが相変わらず多く、もやもやしています。

- 『健やか』は字が汚く×
- 『失った』は送り仮名間違い
- 『お参り』の『お』は傍線が引かれておらず不要
中学受験中に旅行に行くのはアリ
今回、我が家の旅行中の勉強はとにかく上手くいきませんでした。旅行の計画段階から勉強のスケジュールを組み込み、教材をiPadに取り込み、移動中も勉強していたのですが、現地ではやはり子供は遊びたがりますし、親も遊ばせてやりたいので、思っていた量の勉強をやりきることはできませんでした。

とはいえ、思い切った長期の気分転換はSAPIX生にとって良い影響の方が大きいと感じました。旅行前の我が子は、日々の勉強に疲れており、難し目の問題を考えるのを嫌がっていたのですが、旅行後は明るくなりチャレンジさせやすくなりました。テスト勉強の時間は削られましたが、結果的に成績も上がったように思います。
僕の生徒の中にも、毎日の勉強・毎月のテストに追われて、身も心を疲れ切っている子がいます。これはガス欠のようなもので、こうなってしまうと本人がいくら頑張っても、ご両親が色々と工夫しても、全てがうまくいきません。
旅行に関しては、
- 4年生は旅行オーケー
- 5年生は最後のチャンス
- 6年生はさすがに我慢
という位置付けのご家庭が多く、僕もそのようにアドバイスしていたのですが、6年生でも時期を選び準備を整えれば、行ってもよい。それどころか、かえって行った方が良いのではないかと考えを改めました。
4年生前期の社会の勉強(地理)について
社会については、各地域に分けた地理の勉強が本格的に始まりました。今回の4年6月マンスリーからテスト範囲になり、苦戦した方も多かったのではないでしょうか。正直な所、我が子も大苦戦しており、今回のテスト対策を始めた時は正答率は半分にも満たなかったです。
社会は
- ポイントを絞り込んだ勉強
- ポイントを深掘りする
- 漢字で書く癖をつける
ということが大切です。これはかなり大変で、最初はご両親が積極的に関わっていかないと高得点が取れません。
- 地理は暗記科目だから自分で勉強できる
- 社会の成績が悪いのは努力不足
- 社会は受験直前に知識を詰め込めば何とかなるから後回しでよい
というのは、勘違いなので、特に中学受験の経験のないご両親には気を付けて頂きたいです。
出題されない知識まで覚えると成績は下がる
地理は知識が膨大で、こだわりだすと際限なく暗記事項が増えてしまうので、4年の段階で覚えるべきものを絞り込んで、その絞り込んだものについてのみ、徹底的に深掘りしたほうが点数につながりやすいです。
たとえば湖に関しては、北海道ではサロマ湖と阿寒湖くらいしか出題されません。洞爺湖や屈斜路湖や摩周湖などを頑張って覚えても、かえって混乱してしまうので、4年生の段階ではやらない方がよいです。ただし絞り込んだ先のサロマ湖と阿寒湖については、多角的に学習してください。
たとえば、
- その湖がどうやってできたのか(海跡湖・カルデラ湖)
- 海水なのか淡水なのか(サロマ湖は海水(汽水)、阿寒湖は淡水、ただし海跡湖でも霞ヶ浦は淡水)
- ラムサール条約に登録されているのか(サロマは未登録、阿寒湖は登録地)
- 深さや広さは日本で何位なのか(サロマ湖は広さ3位、それ以外はランク外、サロマ湖はかなり浅い)
などがマンスリーや組み分けで問われます。もちろんサロマ湖のホタテの養殖、阿寒湖のマリモにも注意が必要です。
東北地方であれば十和田湖・田沢湖・八郎潟・猪苗代湖に絞り込んで、同様に深掘りする必要があります。東北の他の湖は出ません(4年の前半に限っての話です)。
川と山脈についても同様です。特に川は県をまたいで流れており形がつかみにくく、平野や都市との絡みもあるので、様々な形式で出題されます。川は4年前半の地理の最重要ポイントになります。
平野・盆地・島などについても出題されますが、4年前期ではそれほど詳しく聞かれないことが多いです。
『やませ』については、手を変え品を変え、徹底的に蒸し返して、ネチネチといやらしく出題してきます。
- 風向(主に南東)
- 季節(主に夏)
- 効果(主に冷害をもたらす)
- 関係する海流(千島海流)
- 気温上昇(フェーン現象)に関係することもある
- 影響を受ける地域(主に北海道と東北)
など、ちょっとでも理解が曖昧だと失点するように出題されるので、『やませ』という言葉だけ覚えてもほとんど意味がありません。
何が出題されやすいのかを絞り込むのはプロでないと難しいのですが、
- テキストの確認問題やデイリーステップに頻出のもの
- SAPIXの授業で先生が言及したもの
- デイリーチェックに出たもの
- テキストの『社会の眼』や『もっと知りたい!』に取り上げられているもの
については深掘りすると良いです。
こうした勉強態度は受験本番の志望校対策にもそのまま生きてきます。
社会は何よりも漢字
ここまで述べた絞り込みと多角化は、大人が関わらないと難しい勉強ですが、漢字に関しては生徒自身で対策できます。今回の4年6月マンスリーの社会でも、筆記問題9問のうち漢字は7問でしたが、1問も間違えなかった生徒は少数派だと思います。
ひらがな指定の問題でも『奥羽山脈』を『おおう山脈』と間違えた生徒は多かったのではないでしょうか。正しくは『おうう山脈』です。
- 社会では全ての用語を漢字で書く
- 国語(学校)で習ってなくても漢字で書く
- テスト本番だけでなく普段から漢字で書く
- 漢字指定でなくても漢字で書く
を徹底するとよいです。一度ひらがなで書く癖が付いてしまうと、漢字指定の時に書けません。
苦手を克服するのは困難
4年で地理が苦手な子は、受験まで地理が改善されないことがほとんどです。社会は地理・歴史・公民とはっきり分かれていて、SAPIXの特徴であるスパイラル方式の勉強になっていないことに注意が必要です。
もちろん地理を振り返る回が、歴史・公民に入る5,6年のカリキュラムにも組みこまれていますが、4年から5年にかけて1年以上かけて取り組んだ内容を数回のテキストで一気に復習するようなテキストになっており、とても挽回を期待できるものではありません。短期間の薄いテキストに内容を詰め込むということは、必然的に用語の丸暗記になるわけで、深い理解は期待できません。結局のところ、社会に関しては、4年生の内容は4年生で理解し切っておかないと取り返しがつかないんですね。
今回のテストで「社会まずいかも!!!」と感じた方も多いと思います。それはきっと既にまずいです。
僕も「髪の毛薄くなってるかも」と感じた時には、もう既に薄くなっていました。
不安のある方は、見て見ぬふりをせず、手遅れになる前に、上記のポイントに気を付けつつ地理にエネルギーを振り向けていただきたいと思います。もちろん家庭教師としての指導も4教科受け付けていますので、僕に早めに依頼していただければ、社会を得意科目にしてあげられると思います。