3月組分けのトラウマ
4年生の7月組分けテストがありました。
我が子は新4年2月からSAPIXに入塾し、最初は最上位クラス(アルファ)でしたが、直後の3月組分けでクラス落ちしたというトラウマがあります。
正直な所、僕自身がSAPIX生に勉強を教えることを仕事にしているということもあり、一番上のクラスを維持すること自体はそれほど難しくないだろうとタカをくくっていたのですが、実際はそんなに甘くないと、すぐに思い知らされることになりました。
次のマンスリーで最上位クラスに復帰したものの、今回はその3月以来の組分けでもあり、範囲のはっきりしないテストで我が子がどれほど得点できるか不安でした。
しかも!!!6月マンスリーから時間がなさすぎる!!!7月組分けとはいえ、実施は6月ですし、6月マンスリーで燃え尽きたと思ったら2週間後に組分けなんて辛すぎる。
なんとかアルファ維持できそうな成績

我が子の通う校舎は最上位クラスの最低偏差値が63程度なので、なんとか維持かなというところです。

4教科になってからの成績が大体65前後で、それほどブレがないのはいいことですが、もう一つ壁を超えて欲しいもどかしさがあります。
とはいえ、僕も時間と体力の許す限り我が子にエネルギーを割いていますし、我が子も本当によく頑張っています。ですので、これが現状の我が子と我が家の限界だと思っています。
算数の平均点は低め
それにしても算数に苦戦しました。
我が子はテスト中に「難しすぎる!」「こんなの分かるわけない!」と焦ってしまったようです。気分を落ち着けるためにトイレに何度も行ったそうで、それについては「トイレはそういうことに使う場ではない」と叱りました。
帰ってきて自己採点した所、算数がかなり低かったので、「今回のクラス落ちは仕方ないね、次頑張ろう!」などと我が子を慰めていました。コベツバ様の速報でも今回の算数は易し目(必ず得点すべき基礎問題だけで109点分・発展問題は0点分)との分析があり、僕自身問題を分析して、それほど難しいとは感じなかったため、『我が子は範囲のない実力テストに弱いのか』『根本的に勉強の方法を改善しないといけないな』とあれこれ考えてしまいました。
ところが、正式は成績の発表では、今回の算数は平均点は64.5と、予想以上に低めだったので救われました。
算数が伸びないと失速する
いくら平均点が低くても、算数が得意な子は120以上〜満点近くまで得点してくるものです。そして結局、受験が近づくにつれて爆発的な伸びを見せるのは算数が得意な子であるというのも経験的に分かっています。
我が子の場合、今回の偏差値に表れている以上に、算数の苦手は明らかです。
- 計算問題でポロポロ間違える・・・繰り上げ繰り下げで毎日間違える。筆算すべき時と暗算すべき時の判断が甘い。今日は48÷2を29としていて唖然としました。
- 間の数(植木算)に対する感覚が甘い・・・これは数列のような問題でも間違いに繋がります。
- 初見問題に圧倒的に弱い・・・とりあえず手を付けてみる前に逃げ腰になってしまいます。
僕はこれまで家庭教師として、算数が大得意で算数オリンピックでも入賞するような生徒をたくさん指導してきました。こうした算数が得意な子達は、問題をもっと深く読み込み、『あーでもこーでもない』と試行錯誤できます。我が子もこうした姿勢を身に付けねば、今後算数で苦戦するのは目に見えています。
現状の算数の勉強
今の算数の勉強を洗い出してみました。1週間のルーティンの赤い部分です。
- 毎日基礎トレ
- 毎日公文
- 算数Aの宿題
- 算数Aの計コン
- 算数A『入試問題に挑戦』
- 算数Bの宿題
- 算数Bの『頭脳トレーニング』
羅列してみると、SAPIXの教材に公文を加えただけになっています。SAPIXの教材は充実しているので、追加で別の教材は必要ありませんが、問題なのは我が子がどの教材もテキトーにこなしていることです。サボっているというよりも、時間的にも精神的にも1問1問に向き合う余裕がないようです。
さらに言えば、テスト前はどうしても理科・社会や漢字などの暗記事項に時間を取られて、算数は『実力で何とかするしかないよね』という雰囲気になっていました。
算数が最重要なのは明らかなのに、一緒に算数の問題に向き合う時間を取ってやれていませんでした。
算数を改善するにはどうしたらいいか(一般論として)
勉強不足なのではない
生徒のご両親から「〇〇の苦手を改善するにはどうしたら良いですか」という質問を受けます。一般論として、明らかに勉強不足の生徒には、現状の勉強の様子をお聞きして、不足している部分をあぶり出して、「〇〇を毎週のルーティンに組み込んで取りこぼさないようにしてください」とアドバイスします。
しかし勉強量が飽和している生徒に関しては、むしろ量を減らすことが大切です。特に初見問題に弱い生徒や変なミスをポロポロする生徒は、勉強が足りないわけでも才能がないのでもなく、結局『疲れている』のです。こうした生徒に追加で勉強を課すと状況は悪化します。あらゆる種類のミスが噴出し、ご両親は『おかしい。なぜこんな変なミスを繰り返すのか。うちの子はちょっと問題があるのではないか』とお考えになります。これまで以上に思考力問題で得点できなくなり、「うちの子は算数のセンスがない」と諦めてしまいます。しかし、生まれ持った能力のせいにするのは間違いです。これは長年家庭教師をしていて何年か前にやっと気付いたことです。
変なミスがあまりにも多かったり、考える問題に手が付かないのは、勉強の詰め込みすぎのせいです。(本人にとって)量が多すぎるので、テキトーに解くのですし、疲れすぎているので初見問題に向き合うエネルギーが出ないのです。
多くの応用問題は一見難しそうに見えますが、よく読んで・ひたすら書き上げたり・当てはめたりすれば練習なしに解けてしまいます。こうした問題に対しては、詰め込み勉強をしていない野生の小学生の方が、ポジティブに向き合えます。勉強していないのでエネルギーが余っていますし、『その場で』『今持っている手札で』なんとか得点しようという姿勢が自然と身に付いているんですね。勉強不足なので、知らない問題が出てきても動揺しません(笑)
算数はセンスではない
算数の不出来をその子の『センス』のせいにするのはやめた方がよいです。『算数のセンス』の正体は、
- 問題を整理して読み取る力
- 安定した計算力
- 必要な公式を使いこなす力
- 試行錯誤力
です。
もちろん生まれ持った能力もある程度は影響しますが、『算数のセンス』は神から授けられた漠然とした能力ではなく、積み上げて養っていくものです。天から与えられた才能(天才)などでもありません。中学受験程度のものは誰でもできるようになるものです。中学受験の問題に慣れていない大人からすると、中学受験の問題がとんでもなく難しく、それこそ天才的なひらめきが必要な問題に見えるのですが、実はそういったものではありません。
僕もこの記事の中で『この辺りが我が子と我が家の限界』などと書いてしまったのですが、小学生の限界は誰にも推し量れないものです。これは綺麗事ではなく、何十年も子供を指導していても、本当に驚かされることが毎年起こるものです。
我が子の算数を改善する
我が子の算数の能力もまだまだ伸びる余地がある、算数を得意教科にできるはずだという気持ちで頑張っていきます。ただし、それは勉強量を増やすという方向性ではないはずです。
簡単な計算も付き合う
算数はほとんど放置状態だったのですが、今後は僕の時間が取れるときは、優先的に算数に取り組ませて、雑な計算をその都度指摘したり、難しい問題を気楽に解けるようサポートしようと思います。
- 基礎トレ
- 算数ABの基本教材
- 算数Aの計コン
これらをできるだけ目の前で解かせ、その場で直します。
サポートは我が子にプレッシャーを与えるためではなく、むしろ負担を減らすためです。そのためには叱らないことが大切です。一人よりもパパ・ママとやった方がスムーズに済むし、理解できると思ってもらえるように付き合うことを心がけようと思います。もちろん苛立ってしまうこともあるのですが、家庭教師の指導でもイライラしたり、プレッシャーを与えて良い方向に進むことはありません。
公文の改善
公文は代数の範囲(中1の内容)で苦戦し始めて、毎日時間がかかっています。その面倒さが算数へのネガティブな意識につながっています。
今までは全て自分で解いて、分からない部分は公文で教えてもらっていたのですが、そのやり方に限界が来ているようです。 SAPIXの勉強にも悪影響があるので、量を減らしてもらうように公文の先生に話しました。毎日数枚のプリントは僕と一緒に解いて、全て採点し、1つ1つの計算が雑にならないよう付き合っていこうと思います。
思考力問題へチャレンジできるようにする
これまで土日に『頭脳トレーニング』や『入試問題に挑戦』を解いていたのですが、難しい問題が全部で5問もあり、気持ちが折れてしまっていました。僕が土日に生徒の指導で忙しく一緒に解いてやれないので、一人で解いていたのですが、分からないままの問題が積み上がるのもストレスだったようです。
そこで思考力問題は1日1問、必ず一緒に解いてやるということにしました。
うちは全ての教材をiPadに取り込みGoodNotes上で解いていますが、新しく思考力問題のページを作って、『頭脳トレーニング』や『入試問題に挑戦』以外にも、我が子の今の力で何とか解けそうなものを追加していっています。これは色々な生徒と算数を解いていて気になった問題や、中学受験の過去問で知識なく解けそうな問題や、SAPIXのテストの過去問から選んでいます。
8月のマンスリー(夏期講習マンスリー)までは算数重視
これまでは僕と一緒に取り組む勉強は社会・理科が多かったのですが、社会のやり方が本人にもつかめてきたようなので、次のマンスリーまでは算数偏重で進めます。次のマンスリーまでというよりも、算数が安定して120点程度取れるようになるまで、でしょうか。勉強の様子次第ですが。
その結果、他教科の成績が多少下がってもよしとします。テストの合計点や総合偏差値を取るという意味では、4教科の偏差値を同程度に揃えることが大切なのですが、しばらくは算数・算数・算数でいこうと思います。