2. 入塾条件について
3. まずは塾に問い合わせる
5. 入塾テスト対策(算数)
6. 入塾テスト対策(国語)
様々な考え方や各ご家庭の事情があり、一口には言えませんが、遅くとも5年の最初からだと思います。これよりも遅いと、単純に履修範囲に漏れが出ます。
3〜4年は塾に通わなくても構いません。3〜4年で習った内容は5〜6年で全てもう一度習います。ただし、5年では3〜4年の頃よりも難しくなって出てきますので、先に一度習っておくことで、スムーズに勉強を進めることができます。
3〜4年は本格的な受験勉強の助走期間です。勉強の習慣を付けたり、5〜6年の内容を簡単にしてお試しする期間なので、無理なく進めるのが良いと思います。
早くから追い込んで勉強すると、勉強が嫌いになったり、受験前に息切れしてしまいます。
いずれにしても、SAPIXに関しては3〜4年から入ろうと考える方が多く、その対策をよく依頼されます。
SAPIXはレベルが高く、人気の塾ということもあり、誰でも入れるわけではありません。入室テストを受けて、一定以上の成績をおさめることが条件になります。
入室テストは、毎月のように行われており、基本的に既に入塾している生徒が受けるものと同じです。3年生のテストは国語・算数の2教科です。
合格ラインというのは、その時々によって決まるとしか言えません。塾生の少ない1〜2年生はほとんど全員が入れ、たとえ成績が伸びなくても、そのまま6年生まで通うことができます。ただし既にたくさんの生徒を抱えている教室では、1〜2年生でも入りにくいかもしれません。
3〜4年生になると入塾テストに落ちる生徒が出てきます。これも早めに受けた方が有利ですが、その年のその教室の生徒数などにもよります。SAPIXのクラス分けで一番下のクラスであるAクラスよりもよい成績を取ることを一つの目標とすればよいかと思います。
最近のある教室の生徒に聞いたところ、3年生の段階で200点満点の入室テストで95点がボーダーだったそうです。1つの目安として、5〜6割を目指せばよいのではないでしょうか。
「塾に入るべきか分からない」「どの塾がよいか分からない」「入塾に向け何をしたらよいか分からない」「塾での勉強の流れが分からない」など、特に中学受験の経験のない方は、どうしてよいか分からないことが多いと思います。そうした方からご連絡を頂き、ご相談にのったり、入塾対策をすることが多いのですが、まずは塾に問い合わせることをお勧めしています。
入塾テストに関しても「これを練習しておくとよいですよ」とアドバイスをくれる先生もいれば、プリントをくれる先生をいるそうです。何度も電話したり、実際に足を運んで話を聞けばよい情報を得られますし、入ってからも気をつけて見てもらえるようになります。塾でうまくやっていくコツの1つは塾の先生とよい関係を築くことです。
入塾テストが不安な方、あるいは既に受けて不合格だった方は、やはり過去問をチェックすることが大切になります。どんな問題が出るのか分かっていなければ、対策のしようがないです。
こちらから当ブログが提供しているサピックスの入室テストなどの過去問をご覧いただけます。
僕がよくご依頼頂くように、その塾に詳しい家庭教師や個別指導で、対策するのもひとつの手です。
四角1番の問題は基礎力を問う計算が10問程度、四角2番は簡単な一行問題が5問程度、四角3以降は思考力や読解力を問うパズルのような問題です。
こちらの対策は難しいです。というのも、3年生でも何月かによって出題内容が大きく変わってくるからです。
四角3以降のパズルの対策の方がしやすいです。以下のようなサピックスが出版している算数の思考力問題集がいくつかあるので、それを毎日1問ずつ解くというのが、確実です。
サピックス自身が出版しているだけあって、問題形式や表記がものすごく似ています。これを諦めずに自分で考える癖がついていれば、本番で戸惑うことはないでしょう。パズルのものや図形に特化したものがあり、学年も色々あるので、難しすぎないものを選んで取り組むと良いでしょう。
SAPIXに聞いても学校の漢字をしっかりやれば良いと言われます。学校の勉強に加えて、3年生用の漢字ドリルを解いて練習しましょう。実際にSAPIXのテストでどのような問題が出題されるかを、当サイトの以下のページで紹介しています。
四角2の言葉の問題は、主語述語や品詞といった文法ではなく、擬音語を入れたり対義語を選ぶようなものです。つまり勉強というよりは、センス(つまりどれだけ読書をしているか)を問われるような問題になります。
理屈ではなく、その言葉を目にしたことがなければ答えられないので、全く読書をしない子には厳しくなります。
お勧めは親子で毎日決まった量の読書をすることです。音読がお勧めです。音読する様子を見れば(聞けば)、その子がどれだけ本を読んでいるのか、どれだけ国語の問題が解けるか大体分かります。
抵抗なく読み進められれば、好きな本を読めば良いのですが、漫画や図鑑はダメです。四角3の出題は物語文ですので、物語文にしましょう。
問題集であれば、このくらいの難しさが入室テストに近いと思います。
四角3の読解問題は基本的に物語文になります。選択問題、抜き出し問題、記述問題が含まれます。
読解問題で大切なのはシンプルに読書量です。読書習慣が身についているかどうかは、中学受験においても、もちろんその後の勉強においても極めて重要です。比較的余裕のある小学校1〜3年の間にたくさん本を読むと良いでしょう。
どのような本から出題されているか、お勧めの本を当サイトのこちらのページお勧めの本を当サイトのこちらのページで紹介しています。
記述問題は『気持ちを問う問題』『なぜかを問う問題』が1問ずつ出ます。
『気持ちを問う問題』・・・まずは「AなのでBという気持ち。」という形にまとめる癖をつけましょう。Aの根拠を必ず本文中から探すこと、Bに入る『気持ち言葉』をストックすることが大切です。
気持ち言葉の例
うれしい、かなしい、不満、つらい、どうしてよいか分からない、意外に思う
『なぜかを問う問題』・・・まずは「〜から。」という形で終わることを徹底しましょう。小学3年生では、理由がはっきりと書いてある問題ばかりです。難しいと思わずに本文中から探す癖をつけましょう。
記述に慣れることも大切ですが、基本はやはり読書です。③で紹介したように、親子で一定量の読書(音読)をすることです。「本を読みなさい!」というだけでは読むようにならないので、しばらくは一緒に読んだり、読んであげるのもよいでしょう。