今回紹介するのはこちら。
『算数プラスワン問題集』望月俊昭著・東京出版
評価 ★★★★★ (95/100)
小学5・6年向け
難易度 ★★★★☆(中堅私立中学受験・難関校受験の基礎作り)
長所: 『超定番』『よく練られた良問』『価値あるテーマ別問題』
短所: なし
定番の問題集ですね。
中学受験を目指す生徒の多くは塾に通っており、塾で課された宿題に追われています。
そして塾の教材はたいていよく練られた良いものなので、教材に困ることはないでしょう。
この問題集は一冊で中学受験に必要な知識のほとんどを網羅でき(全て一冊でOKとはいえませんが)、なおかつ丸暗記を誘発せず思考力を育てられるような良問が揃っています。
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この問題集は次のような生徒にオススメです。
・塾に通わず中学受験を目指す
・塾からドロップアウトしてしまった
・何から勉強して良いか分からない
・公立中高一貫の思考力・表現力・読解力を要する問題に対応したい
・難関校を目指す生徒が6年の夏あたりに基礎を一気に総復習する
・苦手な問題を見つけた時にこの問題集から類題を引っ張ってくる
汎用性ありますね!塾に通っている生徒も持っていて損はないと思います。
本書の構成は次のようになっています。
- 基礎講義
- 一般的な問題
- テーマ別の演習
- 入試問題演習
正直言って、第1部の基礎講義は子供が読み解くには難しいと思います。
親か講師が噛み砕いて伝える必要があるでしょう。
第2部がメインコンテンツです。
一般的な「比」「和差算」「平面図形」「速さ」などの分野に分かれています。
まずはここからやるのがいいでしょう。
第3部もとても有用です。
テーマは「周回運動(点の移動)」「ダイヤグラム」「折り紙(平面の折り返し)」「影の問題」「最短距離と反射」「立体表面上の最短距離」「平面の分割・構成」「立体の分割・構成」「立体の切断」「正多面体の展開図」「3角数・6角数」「デジタル表示」となっています。
中堅以上の中学を目指すのであればほぼ必須のテーマばかりです。
第4部は生徒のレベルに応じてやれば良いでしょう。
東京出版は算数・数学の問題集で、日本で最も権威のある出版社と言って良いと思います。
『中学への算数』や『大学への算数』といった定期購読の雑誌も有名ですね。
中学受験用の問題集では『ステップアップ演習』がありますが、これはプラスワン問題集の上位版と言えます。
プラスワン問題集が物足りなければそちらに移行しましょう。