合格実績 豊島岡 算数・英語資格入試 英検 算数 英語 小6 中学受験

2025年入試 豊島岡(算数・英語資格入試)・広尾小石川・開智合格

英語と算数を中心とした受験という特殊な指導でしたが、最終的な結果は大成功となりました。

幼い頃から英語の勉強を大切にしてきたKさんは、いつか留学することを目標にしていました。もしかしたら現在の日本の中学受験制度に対する疑問がご両親の心の中にあったのかもしれません。そんなわけで帰国枠ではなくても英語を利用できる受験を実施している中学を探すことから始まりました。

塾には通っていましたが、SAPIX等のトップクラスでガチガチに4科を勉強するというわけではありませんでした。通っている塾でも4科の受講を勧められたようですが、最後まで方針を変えず、理・社は全くやりませんでした。

僕の授業では、5年の途中までは、英検と算数の指導をしました。英検の級に応じて加算される中学があるので、2級を早めに取得することが目標でした。リスニングやスピーキングは得意で、リーディングも絵本を読むという勉強もすでに英語塾で時間をかけていたのですが、文法は基本的なものも苦手で、フィーリングで解いていました。僕とはbe動詞や5文型などのスタンダードな文法を埋める勉強を続けました。文法や難しめの単語を完璧に理解したわけではなかったですが、これまで続けてきたアドバンテージが生きて、2級はすぐに取得できました。

理科・社会を勉強していない分、算数の出来が受験を左右することは分かっていたので、算数には最も力を入れました。とはいえ、特別なことをやるわけではなく、塾のテキストを難しいものまで出来るだけこなすことに集中しました。各種模試も難易度の高すぎるもの以外は一緒に復習しました。塾のテキストとテストで解けなかったものは、ご両親がプリントアウトして復習ノートを作成されており、何度もやり直しをしていました。

Kさんは元々本が好きな生徒で、国語は特別な勉強なしで得点できていたのですが、受験が近づくにつれ、模試での得点に波があることが気になり、英検取得後に一緒に勉強するようになりました。英語と同様、才能と読書量に頼って問題を解いていたので、選択肢の吟味や記述の書き方を指導しました。理・社を学んでいないことから、思いがけず知らないことがあり、ざっと解説することもありました。

受験直前は算数の難問をとにかくたくさん解くという勉強になりました。元々はご自宅に伺っての勉強でしたが、最後はオンラインも交えての指導となりました。

算数と国語は高いレベルを保っていましたが、なにぶん受験方法が特殊であり、中学側も英語利用受験を開始して間もないので、結果は受けてみないと分からないという状況でした。とはいえ、開智と広尾小石川は余裕を持って合格できたように思います。

豊島岡が『算数・英語資格入試』を開始したのは、今年(2025年)からで、募集は『若干名』とのことでした。算数の得点を2倍し、英検の級による得点を加えた300点満点で判定するとのことでした。あまりにも情報が少なく、本来想定していなかった受験校でした。算数のテスト内容は豊島岡を普通に4科で受ける生徒と同じものだそうで、かなり難しいことが想定されました。その得点を2倍するのですから、算数が飛び抜けて得点できないと合格は見込めず、この方式で応募してくる生徒のレベルも全く読めない状況でした。4科との併願もできるので、4科で豊島岡を目指しながら英語もできるような飛び抜けて優秀な層との競争も想定されました。

何もかも分からない状況でとにかく合格を勝ち取ってくれました。英検は2級まででしたが、豊島岡のこの方式を来年以降目指す生徒は準1級まで取得した方が良いかもしれません。

成功の要因は、迷いながらもお子様の将来を長い目で見て、あくまで素地を豊かに育てるといったご両親の方針にあったように思います。結果的に豊島岡に合格できましたが、『とにかく難関校』という受験ではありませんでした。理科・社会がない分、読書の時間も取れましたし、算数の勉強もフレッシュな状態で思考力問題を中心に取り組めました。当然英語の勉強もできました。

難関校受験では、真面目に解法を暗記するだけの勉強では成功しません。最終的には、閃き・思考力・書き上げてまとめる力といった総合力が必要になります。元々そういった力に溢れている生徒だったので、僕としては表層的な解法やコツを教えるだけで済みました。

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