サピックスの新5年生を指導しています。ご両親は急に理科が難しくなってきたとおっしゃっていました。
塾からはポイントチェックを優先してやるようにと指導されているようなのですが、以下のような記述問題が多く、苦戦しているようです。
たしかに難しいですね。(2)の記述などはそのまま書くことは難しいでしょう。
これなども中身を理解していたとしても、長い記述に慣れていないと整理して書くことは難しいでしょう。
この(2)などはそもそも時期が一定ではないので、正確に書くことができません。もちろん(3)をきれいに書くこともほぼ不可能でしょう。
このイチョウなどは、芽だけで判断するのはかなり難しいと思います。
生徒とご両親では全く捗らず、「そもそもここやる必要があるの?」と心が折れそうになっているようです。結論としては、「確かに難しい」「ほとんど理不尽といえるような問題もある」「記述が苦手だと時間がかかって仕方がない」のは確かですが、「だからこそやらねばならない」と思います。
理由は2つあります。1つは記述問題に慣れるためです。これをしっかりやると理科だけでなく、社会や国語にも対応できる記述力がつくでしょう。記述はとにかく場数を踏むことが大切です。慣れていないと書くことを嫌がっていつまでもできるようになりません。
2つ目の理由としては、理科を単なる暗記科目と勘違いしないためです。難関校を目指すためには一問一答だけ解いていても不十分です。こうした複雑な問題にじっくり取り組むのは今の時期しかありません。
そんなわけで、この理科のポイントチェックは僕(家庭教師)と一緒に進めることになりました。勉強のポイントとしては
- そのままの問題がテストで出るわけではないと理解すること
- 記述はどんなに嫌でも、途中まででも、必ず書くこと(本当は少しは分かるのに、見るだけで嫌がって全く書かないのを許さないこと)
- ポイントを押さえていれば解答のような大人びた書き方をする必要はない(自分なりの書き方をする)
- 絶対に!解答をそのまま暗記しないこと!!
- 両親が適切に採点してあげること(適当に書かせて、解答を見せて、写して終わりなどということのないように)
いかがでしょうか。ちなみにこのポイントチェックをしっかりやるのに、僕と一緒に集中しても1時間程度かかりました。何よりもしっかりと時間を取って、記述のサポートをしてあげることが大切だと思います。