3歳の子供に賢く育ってもらいたいと試行錯誤しています。職業柄、中学受験で苦労しないための土台作りを意識しています。
一番大切なのはじっくり遊びに付き合うことですが、よい教材との出会いも助けになります。
実際に購入したものの中からお勧めをご紹介します。
目次
① 恐竜の図鑑たち
最初は動物の図鑑や、タッチペンで指すと日本語や英語で読み上げてくれる図鑑を読んでいたのですが、ある日、本屋で自由に選ばせたら「恐竜の図鑑が欲しい」と言いました。お友達の家に遊びに行った時に見たことがあったそうです。正直な所、女の子が恐竜大好きになるイメージは湧かなかったのですが、いつのまにかハマったようです。
この3〜4ヶ月、寝る前の絵本は恐竜図鑑だけです。同じ図鑑を1晩で何周もすることもザラです。「他の本も読んだほうがいいんじゃないかな?(読んであげる側も同じ図鑑を何周もするのが辛い・・・)」と思うこともあったのですが、せっかく夢中になれるものが見つかったので、これを邪魔してはいけないという気持ちで、どんどん推奨することにしました。
「もっと欲しい!」というのでどんどん新しい図鑑も増えていきました。面白いのは、「恐竜」というある意味では狭い興味から、どんどん世界が広がっていく様子がはっきりと分かることです。「恐竜図鑑」を何百回も読むことで、カタカナを自然に覚えました。ひらがなはもともと読めたのですが、カタカナは練習していませんでした。それがいつの間にかひらがなよりも得意になっていました。『ストゥルーティオーミムス』とか『ディロング』など、かなり読みにくいと思えるような恐竜の名前を読み続けてきたおかげでしょうか。
また恐竜図鑑にはジュラ紀とか白亜紀などの時代区分が必ず掲載されています。そして恐竜の栄える前にも生物がいたこと、恐竜が滅んだこと、その後哺乳類が生まれ、人間が産まれたこと、などが書かれています。そういった時代の移り変わりに興味が生まれてきました。恐竜は昔の生き物でもういないこと、鳥は恐竜の子孫であること、恐竜は化石でのみ発見されること、マンモスは人間と共生していた時期がある最近の生き物であること、そのマンモスを滅したのは人間であること・・・などを理解できています。図鑑に載っていることだけでなく出来るだけ色々な話を追加しながら、読んであげるようにしています。
さらに恐竜図鑑には化石の発見された地域が表記されています。例えばティラノサウルスの化石が発見されたのは北米なんですよね。「北米はどこ?」という話に自然となるわけで、地図に興味を持つようになりました。お風呂に日本地図を貼っていたのですが、世界地図を書いました。最近は子供用図鑑に載っている恐竜はほとんど覚えてしまったので、興味が地図に移りつつあります。
- この『恐竜100』が、子供が恐竜に興味を持つきっかけになった本です。100の恐竜が羅列されている形ですが、まとまり方と「図鑑っぽさ」は一番です。
- 「自分で読める」とあるようにひらがなで書いてあります。コラムの部分で「恐竜が滅びた理由」「羽毛が生えていたかも」「化石とはどういうものか」などの分かりやすい説明があり、それが子供のさらなる興味の広がりにつながっていった気がします。1番のおすすめです。
- 全ての恐竜に、人間と比べたときの大きさが分かる図が掲載されているのが特徴です。また三畳紀・ジュラ紀・白亜紀の中でも、さらに前期・中期・後期と詳しく分類されていて、子供はそこが気に入っていました。
- 英語での発音が掲載されているのが特徴です。Youtubeで英語の恐竜の動画を見るのですが、その時に発音が分かりにくいので、「英語の恐竜の本を買って!」と子供にせがまれて書いました。ティラノサウルスは『Tyrannosaurusタイラーノソーラス』と記載されています。目、鼻、口、前足なども英語が載っていて、英語の勉強になります。
恐竜からいろいろな興味につなげていけるように工夫しています。手伝いが必要な時もありますが、ブロックを並べて恐竜の名前を作れるようになりました。
② 地図
見ていて気が付いたのは、子供は知識をそのまま吸収するのが大好きということです。子供は「どの知識が重要で、どの知識は必要ない」という判別を予め行うことがありません。僕は正直な所、最初「恐竜覚えて意味ある?」と考えていました。また恐竜図鑑の中でも、「有名な恐竜は覚える価値があるけど、そんな小さいマイナーな恐竜覚える必要ある?」と考えてしまいます。しかし子供にとっては、どれが重要かなど分かりませんし、全て新しく価値のあるものなんですよね。なので、図鑑の端に記載されている細かい知識まで全部丸暗記するんですね。知識を先入観で取捨選択してないんです。
地図でも同じで、大きな国も小さな国も同じように覚えます。大人は(少なくとも僕は)これまで生きてきて「その国はほとんど話題にならない」と分かっている国に関しては、覚えようとする気力が削がれます。「役に立たない知識を吸収するのは意味がない」「誰かに披露することもできない知識に割く時間はない」と言わんばかりに、最初から学習意欲の壁を作ってしまっているんだな、と感じました。
子供のような吸収の仕方を真似できないまでも、邪魔をしてはいけないと感じました。これは普段小学生の生徒を教えていても感じることです。大人は何でも理論立てて教えようとするのですが、子供の頭はそうなってはいないということ。理屈はともかく頭の中にそのまま入れてしまったほうが良いということもあります。そのバランスが難しいんですよね。
- 世界地図を覚えるのに、食べ物からイメージするのがいいだろうと考えて買ったもの。やはり食べ物から繋げていくのは鉄板だと思います。
- インテリアにもなりそうなカッコいい本です。読んでいる大人も勉強になります。地図に載っている内容を、親子でネットなどで調べながら読むのに最適です。
- 国の形を覚えることに特化している本。ロシアは鯨、中国は獅子舞など、国の形を様々なものに喩えています。獅子舞など「もうちょっと身近なものに喩えればいいのに」と思ったり、「子供向けにひらがなで記載しているのに表現が古く固いなぁ」と思ったりしますが、子供の食いつきはいいので、不思議です。
- 上記3つの面白そうな地図本を買ったあとに、必要に駆られてこの普通の地図帳を書いました。「恐竜のニジェールサウルスが好き」という所から出発して、ニジェールという国を調べていたのですが、「ニジェール川はニジェールをほとんど通っていない」という情報を耳に挟んで、「じゃあ調べてみよう」となった時に、普通の地図帳が必要になりました。様々な切り口の面白い地図本が売っていますが、結局一番便利なのはこれ。
「ママ、お絵かきしよっか!」「いいよ〜」「ママ、メキシコ描いて!」「あ、うん」
③ 地図のパズル
最近はこの世界地図パズルを1日に何回もやっています。出来上がったらその場で崩し、「もう一回!」というくらい大好きです。最初は細かい所に国を覚えていないというより、手先の器用さの問題で苦戦していたのですが、今は完全に1人で組み上げることができます。出来上がるたびに「パパできたよー」と報告にきます。ちなみに着ている服は恐竜柄です(笑)
最近は国土の大きい順に組んだりとアレンジして楽しんでいます。
- このページで紹介しているものの中でも超オススメなのがこのパズル。ヨーロッパ、アジア、アフリカなど地域別に色分けされているのがよいです。ざっくりと世界を大別して理解するのに良いですし、大体どの辺りか色で分かるのでパズルが難しくなりすぎません。小さい国は何カ国か一緒になっているので、パズルが細かくなりすぎないなど、色々工夫されていると思います。対象年齢は5歳からとなっていますが、うちの子は3歳で全部一人で組めます。国を覚えるということと、手先の器用さを鍛えるということの2つが同時に出来ます。
パズルと地図の本と挨拶の本を見比べながらお勉強。こちらも興味が自然と多方面に広がっていくように気をつけながら。
④ 地球儀
今は地図に一番興味を持っています。先月買った地図パズルは「毎日ずーーっとやりたくなっちゃうの」というくらい大好きです。鯛のお刺身を食べていたら、「ベトナムとミャンマーの間にあるタイみたいだね!」と言ったり、「コンゴ共和国とコンゴ民主共和国の違いって何?」って言ったりして、困ってしまうくらいです。
そんな中でやはり地球を立体的にとらえさせる必要を感じるようになりました。グリーンランドは実際はそれほど大きくないことや、右にずっと行けばまた日本に戻ってくることや、赤道や極の概念といったことは、地球儀じゃないと伝えられないんですよね。
それで色々探して買ったのがこちらです。地球儀には国境線が引かれた「行政図」と、国境線のない代わりに山や川などが詳しく書かれた「地勢図」があります。国はすでにパズルで覚えているので、「地勢図」の方を選びました。
あとは地球儀はずっと置いておかなければ意味がないものですし、それなりに存在感のあるものなので、デザインが良いものを探しました。
デザインはなかなか良いのですが、実物を見ると素材感はお値段なりです。大きさはちょうどいいです。日本語で書いてあって、質感が本当に良い地球儀っていうのはなかなかないですね。そういったものが見つかれば多少お値段が張ってもよいのですが・・・
⑤ カレンダーの積み木
最近はカレンダーにも興味を持っています。というのも、保育園で登園時に、自分の手帳のカレンダーを開いて、当日の所に登園シールを貼るんですね。それの意味が分かってきたようで、数字を数えるブームも再来しているので、自然とカレンダーにも興味が向いたようです。
1日に何度も「今日何日?」と聞きます。一年の概念は理解していて、「今咲いている花のタネが、来年また春になったら咲くんだね」と自分で言っています。季節や誕生日や花を関連付けて1年の概念を理解させようと言うのは、言葉がなった頃から気を付けていたことです。1年は12ヶ月あって、ひと月が28〜31日あるんだということは、ぼんやり分かってきた感じでしょうか。
ブロックのカレンダーを毎日合わせるようにしています。子供の遊びにもなって、実際に飾っても良いと思えるようなものはなかなか売っていませんね。写真はアクタスのものです。
1日「ついたち」などの日付の読み方を教えることを大切にしています。ひと月に1度しかチャンスがないので、逃さないようにしています。5、6年生になっても、8日を「はちにち」と言っているような生徒がかなりいて、そういった生徒は例外なく国語が苦手なんですね。小さな時から意識して言葉を伝えることが大切だと思っています。
最近は「復活」「発見」などといった少し難しい言葉も使うようにしています。むやみに難しい言葉を使うのではなく、必ず「それなに?」と聞き返させるように誘導し、説明します。そうすると子供というのはすぐに使いこなすんですね。そういった所がとても可愛いです。